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「調査・分解技術伝え、社会不安取り除きたい」 PFAS対策技術コンソーシアム山下会長 9月18日から「地盤技術フォーラム」

産経ニュース / 2024年8月23日 19時15分

インタビューに応じるPFAS対策技術コンソーシアムの会長を務める産業技術総合研究所の山下信義上級主任研究員

地盤・土壌関連の展示会「地盤技術フォーラム2024」が9月18日から東京・有明の東京ビッグサイトで始まる。この中の「土壌・地下水浄化技術展」では、1万種以上の物質があるとされ、健康への影響が懸念される「有機フッ素化合物(PFAS)」対策の最新技術が展示される。PFAS対策技術コンソーシアムの会長を務める産業技術総合研究所の山下信義上級主任研究員に見どころを聞いた。

――PFASが社会問題となっているが、どのような活動をしているのか

「PFASの分析、処理技術の情報交換や利用促進に力を入れており、国際標準化の取り組みも行っている。研究成果を社会に普及させるため、産総研の組織として、2021年にコンソーシアムが設立された」

――国内のPFAS対策技術の現状は

「ストックホルム条約で09年にPFASの一種のPFOSの使用禁止が決定された当時は日本は世界の最先端を走っていた。残念ながら、その後、20年まで国内の研究活動が止まっていたため、海外の調査手法や処理技術が国内に周知されていない。今ではコンソーシアムに62団体が参加し、国内でも対策技術が開発され始めている」

――展示会で伝えたいことは

「国内でPFASの報道が増えているが、飲料水が危ないという議論に終始している。海外では数多くの対策技術が実用化され、国内でもPFASの分解処理技術が開発されていることをしっかりと伝え、社会不安を取り除きたい。今回の展示会で、国内で初めて一般公開される調査方法や除去技術もある。多くの方に来場してもらい、対策技術を普及させたい」(黄金崎元)

「地盤技術フォーラム2024」

▷開催期間:9月18日(水)~20日(金)。午前10時から午後5時まで。

▷場所:東京ビッグサイト(東京都江東区)

▷主催:一般社団法人土壌環境センター、産経新聞社

▷同時開催展:基礎工技術展、地盤改良技術展、災害対策技術展

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