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テクノロジーと芸術が織りなす光の物語「ドローンショー」 テックテック

産経ニュース / 2024年7月24日 11時30分

光を放ちながら舞い上がるドローンが幻想的な光景を織りなした=6月13日、京都市左京区の平安神宮

色とりどりの光を放つ無数のドローンが空を舞い、夜空をキャンバスに大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を描いた。見る人を幻想的な世界にいざなうドローンショーが人気を集めている。

5月14日、関西万博のPRのため、大阪・中之島で行われたショーでの一幕。精密な位置情報をプログラミングされた約500機のドローンが「くるぞ、万博。」の文字や「ミャクミャク」を描くと、見物人から歓声が上がった。

急速に進化するドローン技術が、新たなエンターテインメントを創り出している。

衛星によるGPSや、誤差数センチの高精度な位置情報を把握できる「リアルタイム・キネマティック(RTK)」を駆使し、機体同士がぶつからないようにコントロール。音楽や色彩などを組み合わせて、光の物語を生み出す。

ショーを演出するのは「ドローンショー・ジャパン」(金沢市)。令和2年4月に設立され、昨年は100回を超えるショーを行い、国内実施数の約8割を手掛けるという。

代表の山本雄貴さん(41)は「目で見ている夜空に空想上のキャラクターなど非現実的なものが現れる。そんな世界観を体験できるのが魅力」と語る。

国産唯一のドローンショー専用機「ユニカ」を開発し、4年夏から活用する。開発担当の門前龍汰さん(28)は「初めて空を飛んだときは夢を見ているかのようだった」と振り返る。海外製であれば機体の買い替えが必要となる場合も、自社製であれば、モーターなどが更新されても部品を取り換えることで進化を続けられる。

「『技術』は自分の世界をどんどん面白く、わくわく楽しいものにしてくれる。日本発の世界に誇れるエンターテインメントにしたい」と山本さんは未来を見据える。

最先端のテクノロジーと芸術、そして人の思いが織りなす新たなエンターテインメント。夏真っ盛り、これからも進化を続けるショーが、夜の空と人の心をいっそう華やかにするだろう。

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