東京・歌舞伎町の強盗、背景に暴走族「88ファミリー」か 少年ら4人を逮捕

警視庁

東京・歌舞伎町の質店に強盗グループが押し入り、総額約3800万円相当の貴金属などが奪われた事件で、警視庁捜査1課はグループのリクルーター役として、強盗、建造物侵入の疑いで、埼玉県八潮市の高校2年の少年（17）＝強盗罪などで家裁送致＝、同市の引越し作業員の男（19）＝同＝、住所、職業不詳の男（20）の3人を逮捕した。

捜査1課によると、3人はいずれも埼玉県八潮市周辺で活動する暴走族グループ「88ファミリー」のメンバー。現場実行役の少年＝同＝に対し、ラインで「タタキ（強盗）興味ある？」などと犯行を持ち掛けるなどしていたという。これまでの押収品の解析から関与が浮上した。

逮捕容疑は共謀して4月1日午前3時半ごろ、新宿区歌舞伎町の深夜営業中の店舗に押し入り、ハンマーなどでショーケースを割って高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の財布や貴金属など計87点（販売価格計約3806万円）を奪ったとしている。調べに対し職業不詳の男は認否を留保、もう2人は容疑を認めている。

また、同課は強奪品を転売した盗品等処分あっせんの疑いで、埼玉県川口市朝日、職業不詳、岩切千聖容疑者（27）も逮捕した。歌舞伎町で強奪された高級ブランド「ロレックス」製の腕時計1本を4月19日に足立区の質店に90万円で転売した疑いがあり、「売ったことに間違いないが、盗品とは知らなかった」と容疑を一部否認している。

88ファミリーには暴力団とのつながりがあるとの情報もあり、同課は強盗事件の首謀者の解明を進める。