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自転車のヘルメット着用率アップへ 警視庁池上署が大田桜台高と意見交換会

産経ニュース / 2024年6月25日 21時1分

ワーキングランチとして昼食を取りながら意見交換を行った=18日、大田区の大田桜台高校(堀川玲撮影)

昨年4月から全ての年齢で自転車のヘルメット着用が努力義務となり、警察は着用を呼びかけているが、罰則はなく着用率は伸び悩んでいる。こうした状況を打開しようと警視庁池上署は、今年初めに管内の2校で啓発活動を実施するなど、自転車通学者の多い高校生へのアプローチを積極的に進めている。今月から、東京都立大田桜台高(大田区)との間で生徒と署員らで意見交換を重ねるなど一歩進んだ取り組みを始めた。

「邪魔」「暑い」「ダサい」「事故には遭わない」-。大田桜台高が昨年11月に自転車通学の生徒を対象に実施したアンケート。約9割がヘルメットを着用しておらず、挙げられたのがこれらの理由だ。

約400人の生徒のうち約7割が自転車通学をする同校では、ヘルメットの着用率アップは重要な課題だ。そのため、今月18日、大田桜台高を管轄する池上署交通課員と同校生徒会の1、2年生計7人が、ヘルメット着用率アップを目指す意見交換会を実施。冒頭でアンケート結果を共有し、どうすればヘルメットを着用してもらえるか、率直な意見を出し合った。

ヘルメットを着用せずに事故にあった場合の致死率は着用時に比べて高くなるというデータもある。生徒会では、生徒会新聞にそのデータを掲載したほか、朝のあいさつ運動で呼びかけるなど、これまでもたびたび着用を促してきたという。ただ、思うように着用率は上がっていないのが現状だ。

意見交換会では生徒から、「わかりやすいメリットがなければヘルメットをしないと思う」という意見や、「安全よりも髪形が大事なのでは」などという意見が出た。

署員からは、ヘルメットの重要性や効果が分かるビデオの上映会、かぶりたくなるヘルメットコンテストの開催、文化祭で警察とコラボレーションしたブースを作るのはどうか、といった提案が出された。

意見交換会を受けて生徒らは、「毎週開いている生徒会で、提案してもらった取り組みを実行できるか検討して、少しずつ着用する人を増やしたい」と話した。

同署の斎藤記央交通課長は、「今後もヘルメット着用率向上のため活動していく。ぜひ力になりたい」と語った。(堀川玲)

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