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大阪城天守閣、入館者コロナ禍前の水準に 来阪外国人、今年は1400万人見通しで過去最高か

産経ニュース / 2024年7月2日 7時0分

大阪を訪れる訪日客は過去最高となる見通し

大阪城天守閣(大阪市中央区)の昨年度の入館者数が約240万人となり、4年ぶりに200万人を超えた。新型コロナウイルスの5類移行やインバウンド(訪日外国人客)の回復が要因とみられ、ピークだった平成29年度の約275万人に迫る勢い。管理・運営する大阪城天守閣の担当者は「コロナ禍前の水準に戻りつつある。今年度は昨年度の入館者を上回りそうだ」と期待感を示す。

現在の天守閣は昭和6年に再建。8階建てで、内部では、大阪城を築き、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉の生涯を紹介するとともにゆかりの品々を展示する。

訪日客だけでなく、国内客からも人気の府内屈指の観光スポット。昨年度も来阪した訪日客の行き先として、道頓堀に次いで2番目の人気ぶりだった。

コロナ禍前の27年~令和元年度は毎年200万人超が訪問。平成28年のNHK大河ドラマ「真田丸」などの効果もあって、29年度には過去最高の約275万人を記録した。

ところが、新型コロナ禍となった令和2~3年度は緊急事態宣言などにより、長期間の臨時休館を余儀なくされ、入館者は20万~30万人台に激減した。その後、4年10月に入国者数の上限撤廃など水際対策が緩和されて訪日客が回復したことで、4年度の入館者数は約117万人と復調。今年2月には、再建・復興からの累計入館者数が1億1千万人に達した。

今後も入館者数は右肩上がり傾向になると予想される中、担当者は「訪日客の定番観光ルートになっている。今後も多くの人に訪れてもらいたい」と話していた。

来阪外国人、過去最多を更新へ

訪日外国人客の回帰が顕著だ。大阪観光局は、今年1~12月に大阪を訪れる訪日客が1400万人に達するとの見通しを示している。落ち込んでいた中国人観光客が回復のきざしを見せており、新型コロナウイルス禍前の令和元年を約15%上回り、5年ぶりに過去最高を更新する見込み。

観光局によると、すでに1~4月で約455万人が来阪。特に欧米や、東南アジアからの観光客が増加傾向にある。国・地域別ではベトナムやフィリピンのほか、米国や豪州からの客足も延びている。

昨年1年間に来阪した訪日客は993万人。元年比では8割にとどまったが、復調の一因は円安を背景に東南アジアや北米からの観光客が増えたことだという。

今年はそうした傾向に加え、さらに中国人観光客も復活傾向にあることが、訪日客回帰に拍車をかけている。担当者は「今後は欧米や中東からの関西国際空港直行便も増便が見込まれており、各国の富裕層の取り込みも図りたい」と話した。(小川恵理子)

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