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コメ農家の倒産・廃業過去最多ペース、1~8月34件 価格転嫁難しく資材高騰で利益薄く

産経ニュース / 2024年9月5日 16時58分

(帝国データバンク調べ)

コメの品薄と価格高騰が顕在化する中、コメの生産農家の倒産や廃業が相次いでいる。帝国データバンクが5日公表した調査結果によると、2024年1~8月に発生したコメ農家の倒産(負債1000万円以上)が6件、休廃業・解散(廃業)が28件の計34件に上った。生産資材の高騰やコメ需要減少の継続により件数がさらに増えるのは不可避で、過去最多だった23年通年(35件)を上回るのは確実視されている。

農林水産省の調査によると、23年の農業生産資材の価格は、20年平均に比べて1・2倍に上昇。大半を輸入に頼る肥料が1・5倍と上昇率は高く、農家の経営に大きなダメージを与えている。

一方で、国内の主食用米の消費量減少などを背景に販売価格への転嫁が難しいこともあり、売り上げが減少。さらに、就農者の高齢化による離職や担い手不足も追い打ちとなり、倒産や廃業が急増した。

足元では主食用米の価格が上昇しているが、帝国データは「小規模のコメ農家は利益が出せていない状況」と分析。「利益を出せているのは農地を集約して大規模で経営している農業法人で、小規模な零細農家は生産資材のコストアップ分を吸収できず赤字となっている状況」と説明し、もうかる農家ともうからない農家の二極化がさら進むと予想する。

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