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1・17のつどい規模縮小へ「安全確保を優先する」実行委が発表 阪神大震災から30年

産経ニュース / 2024年12月3日 19時2分

令和6年の「1・17のつどい」の様子。7年は規模を縮小して行われる=1月17日午前5時46分、神戸市中央区(土井繁孝撮影)

阪神大震災の発生から30年となる来年1月17日に神戸市中央区の東遊園地で営まれる犠牲者追悼行事「1・17のつどい」について、実行委員会は3日、規模を縮小して実施すると発表した。例年よりも来場者数が多くなる見通しに加え、1月24日に同会場で始まる犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」の資機材の設置などで会場スペースが圧迫されるため、「安全面への配慮が必要」としている。

つどいでは、震災の発生時刻の午前5時46分に遺族らが黙禱(もくとう)をささげて犠牲者らを悼む。数千本の竹灯籠を並べて「1995」「1・17」という文字を浮かび上がらせるほか、「むすぶ」「ともに」など公募で選ばれた文字もかたどってきた。

今回は30年の節目で例年の1・3倍の約7万人の来場を見込む。以前は12月に実施されていたルミナリエが、昨年度から追悼の意味合いを強めるため1月に時期を変更したこともあり、東遊園地内でつどいに活用できるスペースは減少。これらの背景を踏まえ、今回は灯籠の数を減らし、かたどる文字は3列から2列に変更、「1995」「1・17」のみとする方向で検討している。

実行委の藤本真一委員長は、ルミナリエ側との事前調整が直近まで難航していたことなども踏まえ、「例年通りにやるには不確定要素が多い」と説明。「節目の年に残念だが、安全確保の面からも最小限での開催を目指す」とした。文字公募も始めたが、「現状では公募文字をかたどるスペースがない」(藤本委員長)といい、活用方法は今後検討する。

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