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<独自>無免許の外国人客にカート運転させる 容疑で東京都内のレンタル会社を書類送検

産経ニュース / 2024年10月11日 6時0分

外国人客に無免許で公道レンタルカートを運転させたとして、警視庁が道交法違反(無免許運転車両提供)の疑いで、東京都内の公道レンタルカート会社と責任者の男を書類送検していたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。公道カートを巡っては、交通ルールを十分に理解していない外国人観光客の悪質運転による事故も発生しており、警視庁は事業者に安全対策を求めていた。

捜査関係者によると、東京都港区麻布十番の交差点付近で4月、外国人客が運転するレンタルカートが道路脇に駐車していた乗用車に接触する事故が発生。外国人客が保有していた国際免許は日本では無効のもので、麻布署は同法違反(無免許運転)の疑いで外国人客を逮捕した。

その後の調べで、カート会社が客の免許を十分に確認せず、カートを貸し出していた疑いが強まり、9月に同社と責任者を書類送検した。

同社では、客から申し込みがあった際に免許証の画像を送信させるなどしていたが、免許が有効なものかどうか確認する資料を備え付けず、従業員への指導も十分に行っていなかったという。

これまでも無免許で客に貸し出していたケースがあるとみられ、責任者は「受け付けに忙しく気付かなかった」「無免許で貸し出したことは本当に申し訳なく思っている」と話しているという。

外国人に人気の一方で事故や苦情相次ぐ

公道レンタルカートは外国人観光客に人気が高く、新型コロナウイルス禍による入国規制の緩和以降、インバウンド(訪日客)を中心に利用者が増加している。従業員が客の車列を先導して渋谷スクランブル交差点などの観光地を巡るツアーがあり、予約サイトの中には「東京観光の定番」とうたうものもある。

公道カートが本格的な運用を開始したのは平成24年。当時はミニバイクと同じ扱いだったが、外国人観光客などによる事故多発を受け、国土交通省が保安基準を改正した。令和2年4月以降は、レンタル業者などにカートのシートベルト装備を義務化した。

ただ、公道カートは車高が低く、大型車から見えにくい危険性があるほか、交通ルールを十分に理解していない利用者による悪質運転や事故、騒音などの苦情が多発しているのが現状だ。警視庁には昨年、公道カートに関する通報や苦情が100件以上寄せられたという。

警視庁によると、利用者が先導車について行こうとして信号無視をしたり、高速道路に誤進入しそうになったりしたケースもあるという。6月には東京都港区の交差点で、左折しようとしたカートと直進のタクシーが衝突する事故が発生。都内では今年1~8月末に25件の事故が発生している。(橋本愛)

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