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雨漏りに瓦は落下、壁の崩落も…豊臣秀長の菩提寺春岳院 改修工事の費用をCF

産経ニュース / 2025年1月8日 11時25分

春岳院の薮中真弘住職=奈良県大和郡山市

戦国武将、豊臣秀吉の異父弟で郡山城主だった豊臣秀長の菩提寺である春岳院(奈良県大和郡山市新中町)は、本堂と庫裏の補修に向けて、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。秀長が主人公のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が令和8年に放送されるのを前に、増加が見込まれる観光客に対応したい考えだ。

春岳院の本堂は1711年に再建されたが、現在は本堂の屋根瓦が割れて落下し、壁の一部は崩落。ブルーシートで簡易応急処置をしている。漏電の可能性もあり、電気を点けることができない。床の沈みもひどく、抜け落ちそうな状況だ。

また、本堂に隣接する庫裡の天井は雨漏りし、雨水を受けるバケツやたらいは増える一方だという。いずれも文化財指定を受けていないため補助金がなく、補修費用の工面に苦慮する状況が続いている。

昨年3月に第27代住職となった薮中真弘さんは、就任直後から秀長の450回忌にあたる令和22年に向けて資金を蓄え、傷みの激しい本堂や庫裏、境内の改修を進めることを視野に入れていた。そうした中、「豊臣兄弟!」の放映が決まった。

薮中住職は「何とか来年までに危険な箇所を修理して、秀長公や戦国時代ファンの方々に安心して拝観してもらいたい」とCFで資金を募ることを決断。本堂と庫裡の修繕と建て替えには総額7千万円もの費用が要するといい、CFではこのうち1千万円を集めることを目標にしている。「秀長公の菩提寺と知って関心を寄せてくださる方々や現状を知り、手を差し伸べてくださる方とのご縁をつむぎ、先人の思いと財産を未来に伝え続けたい」と薮中住職は表情を引きしめる。

CFは17日午後11時まで、CFサイトのレディーフォー(https://readyfor.jp/projects/syungakuin-yamatodainagon)で受け付ける。改修工事は2月に着工し、今年中に第1期工事を完了する予定。

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