校内で自転車ヘルメット着用呼びかけた高校生ら、警視庁が「アンバサダー」委嘱

池上署・桜井嘉人署長（左）から自転車用ヘルメット着用アンバサダーの委嘱状を受け取る、都立大田桜台高2年の浜中悠悟さん＝28日、池上署（宮崎秀太）

学校内で自転車用ヘルメット着用を呼びかけた功績を踏まえ、警視庁池上署は28日、東京都立大田桜台高の生徒会役員8人に「自転車用ヘルメット着用アンバサダー」を委嘱した。委嘱を受けた同高2年、浜中悠悟さん（17）は「周りの人たちの安全性を責任をもって高めていきたい」と意気込んだ。

この日、署内で行われた委嘱式では、同高の生徒や署員による意見交換会を実施。生徒側は着用による髪形の乱れへの不安が生徒にあると指摘したほか、自治体によるヘルメット購入費助成金制度の周知や授業内での着用呼びかけの重要性なども議論した。

警察庁が7月に実施した調査によると、都内の自転車用ヘルメット着用率は15・1％。全国平均の約17％を下回っている。

同署の桜井嘉人署長は「家族や地域社会にも着用の重要性を広く伝え、1人でも多くの方がヘルメットをかぶるよう啓発してほしい」と話した。