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青銅器や仏教美術…泉屋博古館の名宝一堂に 奈良博で特別陳列

産経ニュース / 2024年7月24日 10時11分

住友財閥で知られる住友家が収集した美術品を所蔵する泉屋博古館(せんおくはくこかん)(京都市、東京都)の名宝を一堂に集めた特別陳列「泉屋博古館の名宝-住友春翠(しゅんすい)の愛でた祈りの造形」が、奈良国立博物館(奈良市)で開かれている。中国青銅器や仏像、絵画などの仏教美術品計67件が並び、選び抜かれた信仰に関わる名品を鑑賞できる。9月1日まで。

泉屋博古館は昭和35年に京都で設立され、現在は同館東京との2館で十五代住友吉左衛門友純(ともいと)(雅号は春翠)のコレクションを中心に約3500件を所蔵。京都市の同館は現在改修工事を行っており、これを機会に特別陳列を行うことになった。

中国青銅器の「虎卣(こゆう)」(殷・紀元前11世紀)はユニークな造形で、トラが人を丸のみするように口を開け、人は抱きついているように見える。世界で2点のみが確認されている逸品という。「虎鎛(こはく)」(西周・紀元前11~前10世紀)は打楽器で、外からばちでたたいて音を鳴らす。左右にトラを表していると考えられる装飾が付いている。

仏教美術のうち、重要文化財の「阿弥陀如来坐像」(平安時代)は像内背部に墨書があり、女性を含む多くの結縁者名が記されている。また、重文の「水月(すいげつ)観音像 徐九方(ソグバン)筆」(朝鮮半島・高麗)は岩場に腰を掛ける観音菩薩のもとを善財童子(ぜんざいどうじ)が訪れる場面が描かれ、優美な姿の観音が目を引く。ほかにも貴重な品々が並び、春翠の審美眼をうかがうことができる。

月曜は休館。ただし8月5日と12日は開館。観覧料金は一般700円、大学生350円、高校生以下無料。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。

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