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思い入れある古着で、パラスポーツ支援 「人の役に立つことに使ってもらいたい」 ふくのわ(1)

産経ニュース / 2024年7月10日 8時0分

「おうちでふくのわ」の専用キットに浴衣を詰める女性。ふくのわは来年10年目を迎える(池田美緒撮影)

腰の高さほどの大きな紙袋-。そこに8年前に亡くなった夫の夏浴衣を丁寧にしまう。横浜市の内山千鶴子さん(89)は、古着の寄付でパラスポーツを支援する「ふくのわプロジェクト」(産経新聞社主催)に毎年のように衣類を送っている。

きっかけは亡き夫が大切にしていた思い出のコートを古着店に持ち込んだときのこと。「千円です」と値付けされ、無性に寂しくなった。だったら「人の役に立つことに使ってもらいたい」と。

衣類の回収ボックスは東京都内など14カ所にあるが、内山さんが活用するのは着払い伝票付きの専用袋に古着を詰めて郵送する「おうちでふくのわ」(2500円)だ。宅配業者が自宅まで引き取りに来るため手間がなく、梱包(こんぽう)用の袋も「帯や和服を入れるのにちょうどいい。思ったより入るし、丈夫」。

夫の遺品や捨てられなかったお気に入りの服、贈答品のタオルなど、これまでに「たんす2さお分」を整理した。

「ふくのわ」は、寄せられた衣類を海外リユース業者と提携する都内の古着店に1キロ7~10円で引き取ってもらい、その収益を5つのパラスポーツ競技団体に寄付。善意の積み重なりは昨年度までに古着約1090トンとなり、約1300万円を寄付している。

「よその人から見たらただの古着でも、どこかで誰かの役に立つなら、こんなにうれしいことはない」と内山さんはいう。

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