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退職代行サービス、仕事始めの6日に利用件数が過去最多 最長9連休明けで依頼殺到

産経ニュース / 2025年1月7日 15時47分

仕事始めの6日、退職代行の依頼が殺到した(写真と本文は関係ありません)

退職代行サービス「モームリ」を運営するアルバトロス(東京都港区)は、多くの企業で仕事初めとなった6日の利用件数が過去最高の256件に上ったと明らかにした。最長で9連休を確保できる年末年始の休み明けが影響したとみられる。過酷な労働環境やパワハラを行う上司などを退職理由にする声が目立ったという。

心身疲弊、パワハラ…

利用者は、正社員が最も多く202件。次いでパート・アルバイトの24件、契約社員の18件、派遣社員11件などと続いた。アルバトロスの広報担当者は「これほど殺到すると思っていなかった。大型の9連休明けだったこともある。心身的な原因の依頼が多かった」と語った。

これまで利用が最も多かったのは、昨年7月1日の180件だった。当時は夏のボーナスが支給された後の週明けで、依頼が増加したという。

同社はX(旧ツイッター)の公式アカウントで、主な退職理由や、退職代行を告げた際の企業側の対応なども公表した。退職者は「職場で倒れ、点滴を打ったあとに働かされた」「社内でけがをした際に、会社ではなく自宅で負傷したことにしろと、隠蔽を指示された」などと、心身ともに疲弊している窮状を訴えたという。

「上司が感情的で逆上する人なので仕返しが怖く、その上司が近隣に住んでいる」「前任の上司には退職を認めてもらっていたが、上司が替わって認めてもらえなかった」など、上司への悩みを口にするケースも多かった。

代行連絡に謝る企業も

また、同社が代行して退職する旨を企業側に伝えた際には、スタッフに「ウチも出るとこ出るって言ってんだよ」とすごんだり、相手先のオフィスに響き渡るような怒声を上げたりして、話が聞き取れない例もあったという。一方で、「『退職を直接伝えにくい環境だと感じさせてしまったなら申し訳なかった』と伝えてほしい」と謝る企業もあった。

同社はXに「依頼者に非があるような案件もある」としつつ「企業・労働者のすれ違いを無くしていくことができるように動いていく」と投稿した。7日も午前中だけで100件近い利用があるという。(高木克聡)

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