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渋沢栄一の新札発行 千葉・松戸市が深谷市の動画募集に参加 徳川昭武とネギがつなぐ縁

産経ニュース / 2024年7月2日 19時57分

松戸市が作成した、くす玉開きの動画の画像。後ろの建物は徳川昭武の戸定邸(同市提供)

近代日本の経済成長の立役者となった実業家、渋沢栄一をデザインした新一万円札が3日登場する。地元の偉人が新紙幣の「顔」となるのを祝して渋沢の故郷、埼玉県深谷市が展開する記念イベントに、長年交流のある千葉県松戸市も参加。両市を結ぶ「渋沢関連」「ネギ」という縁を前面にアピールしている。

深谷市は新紙幣発行を祝う「くす玉開き大作戦」と銘打ったイベントを展開している。渋沢の功績をたたえる企業・団体からくす玉開きの動画を同市のサイトに投稿してもらい、新紙幣発行の機運を盛り上げようという狙いだ。

欧州視察が「偉業」の素地に

これに呼応して松戸市も本郷谷健次市長らが参加した動画を投稿した。深谷市によると、2日現在で200件ほどの動画が各地から投稿されているという。

松戸市の動画投稿のきっかけは、江戸幕府15代将軍の徳川慶喜の弟で、水戸藩最後の藩主となった昭武と渋沢のつながりだ。

幕末の慶応3(1867)年、昭武が欧州を視察した際、幕臣だった渋沢が随行。渋沢にとって欧州視察は「日本資本主義の父」と呼ばれる偉業を果たす素地になったとされる。一方、昭武は明治17(1884)年、松戸市内に「戸定邸」を構え、国の重要文化財に指定されている。

両市は「ねぎサミット」の常連

また、深谷市の特産品「深谷ねぎ」に対し、松戸市には「矢切ねぎ」「あじさいねぎ」がある。両市とも地場のネギをPRする「全国ねぎサミット」に参加する常連だ。

松戸市によると、深谷、松戸両市の「渋沢関連」「ネギ」といった長年の交流を背景に、くす玉企画も深谷市の小島進市長から参加の依頼があり、本郷谷市長は「つながりを大事にしたい」と快諾したという。

動画の舞台は、戸定邸のある戸定が丘歴史公園内。市職員らが囲む中、本郷谷市長が新紙幣発行を祝してくす玉を割り、「(両市の)つながりをこれからも大切にし、連携して頑張っていこう」と呼びかけた。同市の担当者は「ネギなどのつながり以外にも深谷市と交流を深めたい」と話す。動画は松戸市のホームページで閲覧できる。(岡田浩明)

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