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エビやカニなど132基の「図鑑水槽」登場 和歌山・すさみ町の水族館、CFで資金調達

産経ニュース / 2024年8月5日 19時17分

132基の小型水槽がずらりと並ぶ「図鑑水槽」=和歌山県すさみ町

甲殻類を中心に展示する全国でも珍しい和歌山県の「すさみ町立エビとカニの水族館」(同町江住)に、特注の小型水槽132基を集めた「図鑑水槽」が新設された。1基に1種類の甲殻類を入れた水槽が縦と横にずらりと並ぶ。インターネットで寄付を募るクラウドファンディング(CF)で資金を集めた。生物の多様性を知ってもらいたいという。

「図鑑水槽」は小型水槽を並べれば小さな甲殻類の展示数を増やせるとして、市販の水槽48基を設置していたスペースで計画。小型水槽は市販製品に適当なサイズがないことから特注することにした。水族館は町から補助を受けずに独立採算で運営しており、3月29日~5月10日、300万円を目標にCFで寄付を募った。目標額に達しなければ寄付金が寄付者に返還される「オール・オア・ナッシング方式」にした。

CFの結果、目標額を超える約420万円が集まった。特注の小型水槽は奥行き28センチ、幅20センチ、高さ20センチで、水槽メーカーに発注。7月17日に搬入され、同20日に当初の計画より2基多い132基を並べた「図鑑水槽」が完成した。

展示されているのは数ミリ~十数センチのエビやカニ、ヤドカリなどの甲殻類132種類で、スタッフが近海で採取したり漁師から入手したりしたという。丸い形がユニークなカニの「トラフカラッパ」(体長約15センチ)や大型のヤドカリの「アカボシヤドカリ」(同約20センチ)、ビロード状の剛毛で覆われた「ビロードツェンナーガニ」(体長約5~8ミリ)、甲羅に膨らみがある「フクレヒラアワツブガニ」(同約2センチ)などを入れた水槽が並んでいる。図鑑水槽の新設で、展示種類はこれまでの約150種から200種以上に増えたという。

平井厚志館長は「CFで300万円が集まるかどうか不安だったが、予想以上の額となり、ありがたかった」と振り返り、「図鑑水槽にはたくさんの種類がいるので、お客さんに興味深く見ていただいている。今後は展示の仕方を工夫していきたい」と話している。(張英壽)

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