1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

老年期にドカン! 寝返り打ったら激痛走った 家族がいてもいなくても 久田恵(809)

産経ニュース / 2024年7月9日 8時0分

イラスト・ヨツモトユキ

朝、目覚めてふと寝返りを打ったら、いきなり激痛が走った。

私は、いったん、飛び起き、それからへなへなとベッドの上に再び横たわったまま、しばし茫然(ぼうぜん)としていた。でも、なにかのまちがいかと思い直し、ベッドに手を突き、足を1本ずつ、ゆっくりとベッドから降ろした。

そして、立ち上がろうと腰に力を入れたとたん、やっぱり激痛が…。

その痛みの激しさときたら、とんでもない。もう、どうしていいのか分からない。腰が痛くなる兆候など、これまで一切なかったのに。

ともかく、今まで伸び縮みしていた元気なゴムひもが、いきなりプツンと切れちゃったみたいな感じ。そんなことが体の中で起こったのだろうか?

激痛が落ち着いた後、私は、一歩、二歩…とゆっくり歩いてみた。

歩けた。

階段を下りてみた。

それもできた。

そのまま靴を履いて、外へ出てさらに歩いてみたが、問題がない。

とりあえず、よかった、と、まずはホッとした。ホッとはしたけれど、腰をひねると、やはり激痛が…。

思えば、ちょうど1カ月ほど前のこと。

更年期以後の女性の体に起こることについて、女医さんとの対談をしたばかりだった。

彼女が言っていた。

「女性はね、70代の半ばにドカンがくるのよねえ」と。

ドカン!

でもこのドカン!って、あまりにつらすぎないか?

というわけで、明日はお医者さんに、この激痛が「なんとかならないのか」と聞きにいくことにする。

老年期って、思っていた以上に、なんだかんだと、忙しい。(ノンフィクション作家 久田恵)

ひさだ・めぐみ

昭和22年、北海道室蘭市生まれ。平成2年、『フィリッピーナを愛した男たち』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。介護、子育てなど経験に根ざしたルポに定評がある。著書に『ここが終の住処かもね』『主婦悦子さんの予期せぬ日々』など。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください