「詐欺犯人をタッチアウト！」警視総監が始球式に登板 特殊詐欺被害防止を訴え

緒方禎己警視総監＝16日、東京ドーム（荒木孝雄撮影）

特殊詐欺被害の防止を呼びかけようと、警視庁の緒方禎己（よしみ）警視総監が16日、東京ドーム（文京区）でプロ野球、巨人－中日戦の始球式に臨んだ。

制服姿でマウンドに上がった緒方総監は投球前に打者へ敬礼。投じた球はワンバウンドで捕手のミットに収まり、観客からは大きな拍手が送られた。

これに先立ち、同庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」らが入場ゲートで来場者に詐欺被害防止の啓発チラシを配布。「若い人もだまされています」などと注意を呼びかけた。

同庁によると、今年の都内の特殊詐欺認知件数は7月末時点で1828件。昨年同時期から約200件増加しており、特にオレオレ詐欺や還付金詐欺が多発している。ドームで緒方総監らは「特殊詐欺の犯人を家族の連携プレーでタッチアウトしてください」などと訴えた。