響く掛け声、祇園祭の神輿洗 「道しらべの儀」で道中清め

四条大橋で行われた神輿洗＝１０日夜、京都市

京都・祇園祭の神輿（みこし）を鴨川の水で清める神事「神輿洗」が１０日夜、京都市の四条大橋で行われた。八坂神社（京都市東山区）の筆頭氏子組織、宮本組が主催。３基の神輿が神社の氏子地区を渡御する１７日の神幸祭と２４日の還幸祭の前後に行われる。

神輿洗に先立ち、境内のをけら火で点火した大たいまつを担ぎ、神社から橋までの道中を清める「道しらべの儀」も行われた。午後８時前、宮本組が先導し、掛け声とともに神輿が神社を出発。四条大橋に着くと、担ぎ手たちが神輿を高く差し上げて回した後、神職ら関係者が、鴨川からくんだ神水に榊（さかき）を浸し神輿に振りかけた。（田中幸美）