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三木首相殴打事件 要人警護のSP誕生の契機に 警視庁150年 64/150

産経ニュース / 2024年8月15日 7時0分

SPがテロリスト役を制圧する警備訓練=平成27年、東京都港区

《首相、殴り倒さる 右翼の暴漢が襲う》

昭和50年6月17日付『サンケイ』は、東京・北の丸の日本武道館で営まれた佐藤栄作元首相の国民葬で、三木武夫首相が右翼団体構成員の男に殴打された事件を、こう報じた。

課題として浮上したのは要人警護の在り方だ。それまでの警護は、目立たない服装で影のように寄り添うことが基本。警護が周囲に与える違和感を少しでも和らげるほか、警護員の数や配置を分からなくすることで、態勢を把握されにくくする狙いもあった。

要人襲撃や過激派による爆破事件も相次いでいたことから、警察は「陰の警護」と呼ばれた方針を転換。警視庁に同年9月13日、米国の大統領警護隊(シークレット・サービス)をモデルとしたSP(セキュリティ・ポリス)が発足した。

体格や、武道、拳銃の腕前、語学力なども問われる警備の精鋭で、スーツの上着の下には拳銃や無線機を装備。車列で移動する際は、窓から身を乗り出して周囲を警戒する姿もおなじみだ。

一方、選挙に関連して令和4年に安倍晋三元首相が殺害され、5年には岸田文雄首相も襲撃を受けたことから、警護は現在、大幅に強化された。人員を増強するとともに、AI(人工知能)やドローンなど最新機器も活用。あらゆる攻撃を防がなければならない「警護の戦い」に終わりはない。(橋本昌宗)

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