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新潟県、柏崎刈羽原発の事故を想定し大規模避難訓練 陸自が初の避難路除雪

産経ニュース / 2025年1月25日 14時14分

新潟県柏崎市から避難してきた住民は防災アプリで避難所の受け付けを行った=25日午後、同県南魚沼市(本田賢一撮影)

新潟県は25日、巨大地震と、東京電力柏崎刈羽原発(同県)の事故が同時に起きる複合災害を想定した冬季の避難訓練を県内各地で実施した。地震に伴う雪崩で孤立集落が発生し、陸上自衛隊が除雪を行って避難路を確保する試みも初めて行われた。

訓練には、県、県内30市町村、内閣府、原子力規制庁、陸自、東電など66機関約900人のほか、屋内退避の参加者も含めて県民約16万4千人が参加。同原発から30キロ圏内の住民が、簡易除染を受けたあとに甲状腺被ばくを低減するための安定ヨウ素剤を受け取り、バスや自衛隊車両で遠方の避難所に移動した。

上越市大島地区など2カ所では、地震に伴って雪崩が発生し、避難路が雪で埋まったとの想定で、陸自高田駐屯地(同市)の隊員計20人が避難路約50メートルの除雪作業を実施した。地元から自衛隊は除雪作業をできるのかという不安の声が出ていたことから、こうした訓練を実施した。

また、今回は、開発中の防災アプリ(ダウンロード式)を初めて利用。避難所にきた住民の登録業務をアプリで行い、スムーズに作業を進めていた。

除雪現場を視察した同市の中川幹太市長は「原子力災害が実際に起きた場合、除雪の範囲も作業量も違ってくる。経験を積み重ねなくてはいけない」と指摘。

一連の訓練を視察した花角英世知事は「さまざまなシナリオの訓練を行い、原子力災害への対応力を高めていきたい」と語った。

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