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近隣住民への迷惑行為で真岡鉄道のイベント中止に 各地で相次ぐ「撮り鉄」が原因か

産経ニュース / 2024年12月4日 19時20分

真岡鉄道がイベントで運行した「北星」のヘッドマークを取り付けたディーゼル機関車(同鉄道提供)

栃木県と茨城県を結ぶ鉄道を運航する真岡鉄道(栃木県真岡市)が地域住民への迷惑行為があったことを理由にイベント中止を発表し、SNSを中心に波紋を呼んでいる。鉄道ファンから「続けてほしい」という声が上がる一方、鉄道写真を撮るため私有地に立ち入るなど一部の「撮り鉄」による迷惑行為が全国で相次いでいることから「中止で当然」「何回繰り返すのか」という声も上がっている。

同社が企画したのは、運行する観光列車「SLもおか」を牽引(けんいん)し、就役20年を迎えたディーゼル機関車「DE101535号」に、かつて上野―盛岡間を走っていた寝台特急「北星(ほくせい)」のヘッドマークを取り付け運行するというイベント。ヘッドマークは先月行われた別イベントの目玉として、同社の若手社員が作成したものだという。

当初、イベントは11月30日~今月22日の週末限定で、下館(茨城県筑西市)―茂木(栃木県茂木町)間の約42キロを1日1往復する予定だった。最初の2日間の運行を終え、同社は3日に中止を発表した。

同社の担当者によると、沿線に住む住民から「見慣れない車が無断で多数駐車されている」などの苦情が寄せられた。関係者によると、写真撮影による交通渋滞が発生し、イベント時間帯には警察のパトカーも巡回したという。同社は公式ホームページで「再発防止策の検討を含め、沿線の安全確保は大変厳しいとの結論に至った」と中止の理由を説明。担当者も「反響も頂いたが、住民の方に多大な迷惑をかけた。断腸の思いで決断した」とため息を漏らした。

「撮り鉄」を巡っては一部の行き過ぎた行動が問題となっている。昨年6月に栃木県内でJR東日本の寝台特急「カシオペア」を撮影するため線路敷地内に立ち入ったとして男性2人が罰金の略式命令を受ける事件が発生。今年11月にはJR横浜駅で撮り鉄がホームの点字ブロック内に入って撮影しようとし、周辺とトラブルになった。

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