1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

89年前の「樺太」の記録映像 23日に札幌で上映会 北海道の歴史研究グループが企画

産経ニュース / 2024年9月8日 15時46分

「貴重な樺太の映像を見てほしい」と話す海堂さん=5日、札幌市厚別区(坂本隆浩撮影)

北海道の北に位置する樺太の昭和10年ごろの様子をまとめた記録映像「産業の樺太」の上映会が23日午後1時45分から、札幌市厚別区の厚別区民センターで開催される。企画した市民団体、北海道開拓倶楽部の海堂拓己さんは「貴重な映像なのでぜひ観覧を」と呼びかけている。

「産業の樺太」は当時の樺太庁の制作で、林業や水産業など7分野でまとめた55分間のモノクロ記録映像。当時の約33万2000人の人口で、ニシン漁や林業、製紙業で活況だった様子などが紹介されている。

令和3年に解散した樺太引き揚げ者団体「全国樺太連盟」が16ミリフィルムで所有していたものを外部業者に依頼してデジタルデータ化。その後、原版のフィルムは所在不明となったが、DVDで残されていた映像を北海道内の知人から譲り受けたという。

海堂さんは「樺太は北海道の開拓時代の起点みたいな場所。映像の後半部分には当時の音声もあり、明治や大正時代の北海道もこんな感じだったのではと連想できる」と話す。

当日は全国樺太連盟の実質的な後継団体「全日本樺太研究会」の高橋是清会長が解説するほか、第二次世界大戦の終戦時に樺太・豊原市で電話交換手を務め、樺太真丘郵便局殉職事件で最後の連絡を受けたという栗田千代子さん(97)=北海道在住=のビデオメッセージも紹介される。

海堂さんは「樺太はいてつく大地というイメージがあるが、いろんな民族が交流しあう北アジアの交差点のような栄えた場所だったことを知ってほしい」と話している。

入場料は税込み2000円。希望者は氏名、住所、電話番号、メールアドレスを明記し、info@hokkaidokaitaku.club、またはファクス050・3156・0128で申し込む。問い合わせは北海道開拓倶楽部事務局011・375・0357。(坂本隆浩)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください