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六波羅蜜寺で秘仏の本尊が12年に一度の御開帳、「辰年」の慣例

産経ニュース / 2024年11月14日 18時14分

「十一面観世音菩薩立像」に手を合わせる参拝者=京都市東山区

平安時代の僧侶、空也(くうや)ゆかりの六波羅蜜寺(京都市東山区)で、国宝の本尊「十一面観世音菩薩立像」の12年に一度の御開帳が始まり、多くの参拝者でにぎわっている。

本尊はヒノキ材の一木造で、像高約2・6メートル。疫病や天変地異が続いた平安中期、不安にあえぐ人々の救済に力を尽くした空也の発願で造られたとされる。

普段は厨子(ずし)に安置されている秘仏で、その姿を直接拝むことはできない。12年に一度の辰年の11月に公開することが慣例になっている。

川崎純性(じゅんしょう)住職は「コロナや戦争など不穏な世の中だが、少しでも平穏になるためにお参りしてほしい」と話した。御開帳は12月5日まで。参拝無料。(田中幸美)

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