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内定倍率を把握し、失敗のない企業選びを実現しよう 売り手市場とされる大卒の就職活動 プロが指南 就活の極意

産経ニュース / 2024年11月7日 14時0分

会社説明会に集まった学生=3月、横浜市西区(岩崎叶汰撮影)

売り手市場といわれる現在の大卒(大学院卒含む)就職活動。毎年、約45万人の学生が就職活動をしていますが、その中で大手企業の新卒採用枠は約17万人と直近20年間の中で最も採用枠が多いのが今年の就職活動となっています。そのため、4割弱の学生が大手企業に就職できるなど学生からすると大手企業に入社できる可能性が高くなっています。そのせいか、大手企業志向が5割を超えるなど学生の大手企業志向が加速しています。しかし、業種や従業員数などによっても内定倍率は異なり、簡単に内定が獲れるわけではありません。

■内定倍率とは

就職活動でも、受験の合格倍率と同じように、内定倍率といわれるものがあります。内定倍率は、応募した学生の人数を内定者数で割った数で示されます。この数字によって、どれくらいの確率で内定を得られるのかがわかります。応募前にぜひ知っておきたい数字ですが、企業によっては非公表の場合もあるため、把握が難しいのが実情です。参考としては、「就職四季報」と呼ばれる就活本があります。大学の就職課や図書館に所蔵してあることが多いので、一度目を通してみることをおすすめします。

■倍率が高い企業=内定者数が少ないのにエントリーする学生が多い企業

例えば、超人気企業のA社にエントリーした就活生が1万人いたとします。でもそのうち1万人全員を採用する企業なら、倍率は1倍しかありません。それに対し、1万人のうち、100人を採用する企業だと、倍率は100倍になります。ここから分かることは、人気企業でも、内定者数が多ければ倍率は高くなりません。

志望就職先の内定倍率の高い企業の特徴としては、一般的に、衣食住に関わる仕事といえます。仕事内容のイメージがつきやすいので、志望する学生が多い傾向があります。その中でも、後述しますが食品関連の企業は学生に大変な人気を誇ります。

■中小企業は内定倍率が低い!?

内定倍率が高くなるのは人気企業が多い大手企業ばかりで、中小企業やベンチャー企業などは倍率が低いと考える方は意外と多いです。大手企業と比べて、中小企業は数が多いので内定倍率が低い会社も多いのですが、必ずしも「中小企業=内定倍率が低い」というわけではありません。経営が安定したり技術力があったりする中小企業は人気もあり、また大手企業と比べて採用枠数も少ないことから内定倍率が高くなる傾向にあります。

■倍率の高い業界とは

毎年、内定を獲得するのが難しい業界には総合商社やコンサル業界などがありますが、以下の業界はそれ以上に倍率が高いので、志望している学生は参考にしてください。

1.食品メーカー

食品メーカーはCMなどで企業名を見聞きする機会も多く、扱っている製品も身近なものが多いです。多くの人を笑顔にするイメージを持つ学生も多く、応募者数が多くなりやすい傾向があります。

2.マスコミ(テレビ局・新聞社・出版社・広告)

昔から狭き門だといわれているマスコミ業界。応募者数の多さに対して、内定者数が少ないのが特徴で、募集人数を「若干名」として1~2名しか採用しない企業も多くあります。影響力の大きさや、華やかなイメージから憧れる人が多く、応募人数は多いです。

このような業界は、数百倍の内定倍率になることが当たり前です。インターンシップに参加すると有利に働く企業が多いので、志望している学生はインターンシップに積極的にチャレンジしましょう。(「内定塾」講師 齋藤弘透)

ここ十数年で新卒の就職活動も大きく変化してきました。今年は特に変化の年になります!新卒の就職活動は、世の経済状況や世相を反映しやすく、年によって状況が異なります。東京、大阪の主要都市を中心に全国8校舎を持つ、就活塾・予備校最大手の「内定塾」講師が、就活事情の最前線をご紹介します。

内定塾:http://www.naitei-jyuku.jp/

内定塾の志望動機:http://www.naitei-shiboudouki.com/

内定塾facebook:https://www.facebook.com/naiteijyuku

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