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漁師の心意気新たに ウエカツからのミッション始動 極上の「丹後ぐじ」を食べ尽くす   ウエカツ流サカナ道一直線(96)

産経ニュース / 2024年11月15日 9時10分

京都のプライドフィッシュ「丹後ぐじ」

プライドフィッシュ(PRIDE FISH)。訳して「誇れる魚」。いったいこれは何なのか。

〝日本人の魚離れ〟つまり、それまで旺盛に魚を食べていた国民のサカナ消費量が減りつつあることが問題視され、表して〝魚離れ〟というこの言葉が使われ始めてから約40年がたった。

戦後の復興期、島国の民のお家芸である漁業技術を生かし、日本人は世界の海へ魚を求めて進出した。無益な戦から解放された船と男たちが、遠洋から沖合、沿岸まで、人生をかけて一心に魚を獲った時代であった。漁業生産はピークに達し、水産業は栄華を極めた。他国に頼ることなく魚で国を立て直し、時の敗戦国は漁業においては〝漁業大国ニッポン〟と称された。

しかしその頃、現代の海の弱りゆく姿や変わりゆく魚を見つめる漁師、料理人の悲痛を誰が想像できたであろうか。まして日本人が魚を食べなくなりつつあるなど。

魚は、米と並んで私たちの島に根差した食の柱であり文化であった。しかし、高度経済成長期の中で、魚、米、野菜に加え、ふんだんな肉、粉、乳、油などの食材が輸入によってもたらされ、日本の食卓は変容を遂げ、それを豊かさと言った。伴い魚も米も、右肩下がりで消費を減らしていったのは、むしろ必然だったのかもしれない。

新しい食を謳歌(おうか)しているその陰で、なぜこのようなことになってしまったのか。「日本人は魚と米を食うのが当たり前」。ここにあぐらをかいてきたのではないかとの反省に至ったのが10年前。やり直しはできないが、出直しはできる。魚に関わる者の覚悟の結晶、漁師自慢の魚を伝え直し伝え続けようという固い意志、それが「プライドフィッシュ」というメッセージとなり、世に語り継がれるよう、たゆまぬ努力が続いているのである。

僭越(せんえつ)ながら、名だたるユーチューバーの力を借りて、国産水産物の魅力を伝える「ウエカツからのミッション」が始動したことをここにお伝えする。(ウエカツ水産代表 上田勝彦)

「ウエカツからのミッション」を自ら実践し、京都のプライドフィッシュ「丹後ぐじ(アマダイ)」をさばいて食べ尽くす動画は下記のリンクから。

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