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「無課金おじさん」「インプレゾンビ」、ドワンゴなどがネット流行語100を発表

産経ニュース / 2024年11月21日 17時30分

KADOKAWA傘下で動画配信サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴとイラストや小説などの投稿サイトを手がけるピクシブは21日、今年、インターネット上で最も流行った言葉を決める候補となる「ネット流行語100 2024」を発表した。両者がそれぞれ提供している百科事典サービスへのアクセス数に基づきランキングし、12月18日に大賞を表彰する。

流行語は1月1日から11月18日までの間に、ドワンゴの「ニコニコ大百科」とピクシブの「ピクシブ百科事典」の各単語へのアクセス数の合算値が、昨年と比較して特に多かったものから100語を選出した。その中から前年との差分が最も大きい言葉を「年間大賞」とする。27日まで、ニコニコ動画の利用者が選ぶ「ニコニコ賞」への投票を受け付ける。

大賞の発表に先立ち、KADOKAWAが今夏サイバー攻撃を受け、アクセス数のデータを取得できなかった6、7月に流行した言葉をユーザー投票で決定する「あなたが埋める2ケ月賞(あなうめ賞)」として、東京都知事選に出馬して話題となった「石丸伸二」を選出した。

候補の100語は、ネット上での流行語とあって、今年放送開始したプリキュアシリーズ21作目の「わんだふるぷりきゅあ!」や観客動員300万人を記録した映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」など、マンガやアニメ、ゲームの作品名や、登場人物、セリフが中心だった。

一方、パリ五輪の射撃競技の混合エアピストルに軽装で出場し、銀メダルを獲得したことが話題となったトルコのユスフ・ディケチさんの愛称となった「無課金おじさん」や、X(旧ツイッター)で広告収益を得ることを目的に、他人の投稿に転載したり、無意味な返信をしたりして閲覧回数(インプレッション)を稼ぐ迷惑行為をする人を指す「インプレゾンビ」などもノミネートした。

浜島書店の中学歴史資料集「学び考える歴史」のイラストとして登場したロボットが、江戸時代にキリスト教信者を発見するために用いられた踏み絵に対していった「踏めば助かるのに…。」といった、ネットの情報に敏感な中高生の共感を得て流行った言葉なども候補に挙がっている。(高木克聡)

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