大阪芸大で第16回根付コンペ、最優秀の高円宮賞に北川暁子さん

入賞者と談笑される高円宮妃久子さま＝18日午前、大阪市阿倍野区（鳥越瑞絵撮影）

着物の帯から印籠や巾着などを下げる際に使われる留め具「根付」を、美術工芸品として審査する「第16回高円宮殿下記念根付コンペティション」の表彰式が18日、大阪市阿倍野区の大阪芸術大学スカイキャンパス（あべのハルカス24階）で行われた。

根付の収集家として知られる高円宮妃久子さまが同大の客員教授を務められていることから、同大グループが平成21年にコンペティションを創設。今年はグループ校の学生193人から224点の応募があり、17人が入賞した。

最優秀の高円宮賞は、同大大学院博士課程1年、北川暁子（さとこ）さん（49）のガラスと木を組み合わせた作品「KOROTTO（コロット）」が受賞。北川さんは「3回目の挑戦で受賞できとてもうれしいです。これからもガラスに携わっていきたい」と話した。

また、応募作を紹介する「記念展」が同キャンパスで開かれ、久子さまのコレクションや、久子さまが撮影された「旅する根付」の写真パネルも展示されている。22日まで。入場無料。