ど派手看板で復帰予定の「くいだおれ太郎」来春に向け準備、誕生70年超 大阪・道頓堀
産経ニュース / 2024年11月13日 19時30分
大阪・ミナミの道頓堀商店街で来春、名物人形として知られる「くいだおれ太郎」が、ど派手看板の仲間入りを果たす。リニューアルが進む複合商業施設「中座くいだおれビル」の外壁に立体看板が設置される予定で、全長は6メートル。道頓堀周辺には個性的な看板がズラリと並び、観光客からも人気だが、裁判所に撤去を命じられた例もある。ビルの運営側は「法的な問題はすべてクリアした」とし、誕生から70年以上をへた名物のお披露目準備を進めている。
くいだおれ太郎は、もともと道頓堀の飲食店「くいだおれ」の看板人形。黒縁眼鏡とちんどん屋の衣装で店頭に立ち、周囲を見渡しながら太鼓をたたき、客を出迎えた。
飲食店は昭和24年創業で人形は翌25年に制作。くいだおれの名称は「京の着倒れ、大坂の食い倒れ」という江戸時代の言葉にちなんでおり、人形はその時々の世相も反映した。平成4年に阪神タイガースが優勝争いをした際には、道頓堀に投げ込まれることを恐れて「わて泳げまへんねん」の吹き出しと浮輪や水中眼鏡をつけて登場した。
道頓堀を取り巻く環境の変化などにより飲食店は平成20年に閉鎖。人形はかつて、道頓堀五座の一角を担った芝居小屋「中座」跡に建つ「中座くいだおれビル」の前へと移転した。飲食店閉鎖の後も、くいだおれ人形はグリコ看板や、かに道楽の立体看板と肩を並べる地元の象徴的存在として親しまれている。
中座くいだおれビルの運営会社「野村不動産マスターファンド投資法人」(東京)などによると、くいだおれ太郎の立体看板は、ビルのリニューアルに合わせて来年春、北西角の外壁に設置される。道頓堀商店街を通る人々の視線をくぎ付けにしそうだが、ど派手看板をめぐっては、同じミナミにある「金龍ラーメン道頓堀店」の側面の壁から龍の尻尾やひさしが飛び出しているとして、隣接地の所有者とトラブルに。裁判所の確定判決に基づき、今年8月に尻尾の根元が撤去されていた。
金龍ラーメンでの騒動を踏まえ、中座くいだおれビルの運営側は「新たに設ける立体看板が、法を逸脱することがないよう慎重に議論を重ねた」と明かす。
ビルのリニューアルに伴い、くいだおれ太郎の人形は6月ごろから〝休養〟のため姿を消していたが、立体看板の設置が発表された10月の記者会見の場に、久しぶりに登場した。立体看板のお披露目に向け、人形も客を迎える準備をしているといい、「わても復帰が楽しみでおます!」と期待を寄せていた。(格清政典)
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