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パリ五輪開幕直前 フランスのお菓子と食文化を味わうユニークなアフタヌーンティー

産経ニュース / 2024年7月14日 8時0分

ホテルグランヴィア大阪のアフタヌーンティーセットで楽しめる「プリンアラモード 大阪ミックスジュースシャーベット添え」

間もなくパリ五輪が開幕する。日本各地のホテルでは、フランスの菓子と文化が味わえるアフタヌーンティープランがにぎわいを見せている。

帝国ホテルは、パリ生まれの菓子や軽食10種類以上を3段のスタンドに盛り付け、8月31日まで東京と大阪で提供する。フランス生まれの絵本『リサとガスパール』のキャラクターをかたどったパンも添えられている。

王政時代にレベルアップ

フランス菓子は、国王ルイ14世(1638~1715年)やルイ16世の王妃マリー・アントワネット(1755~93年)らが生きた王政時代に発展した。例えばチョコレートをはやらせたのは、ルイ14世に嫁いだ王妃とされる。「王政時代、パリには自然と有能な人材が集まってきた。その時期にスイーツのレベルがどんどんアップしたという歴史的背景がある」と話すのは、同ホテルの東京料理長、杉本雄さんだ。フランス革命の後も、パティシエはパリで腕を磨き、技は弟子に受け継がれた。

ケーキ「オペラ」は20世紀に誕生。その形はパリのオペラ座を模したともいわれ、コーヒー風味のバタークリームとチョコレートガナッシュなどが何層にも重なる。口に含んでみると、コーヒーの苦みのあとに、控えめなチョコの甘さが広がった。

フランス語で「修道女」を意味するルリジューズは、シュー生地に、バニラカスタードクリームとラズベリー風味のコンフィチュール(ジャム)などを詰めている。他の甘いスイーツをつまんだ後に食べると、ラズベリーの酸味がより新鮮に感じられる。杉本さんは「アフタヌーンティーにはセイボリー(甘くない軽食)などもあり、菓子の酸味や甘さ、塩味を調整している。全体のバランスを考えながら完成させた」と語った。

夏らしいフルーツを使って

グランドハイアット東京(東京都港区)の「フレンチキッチン」でも、パリにちなんだアフタヌーンティー企画を実施。時期によりスイーツの内容を変え、31日までは夏らしい酸味のあるフルーツを使ったケーキなどを提供している。

シュー生地を重ねたルリジューズには、フランス産パッションフルーツのピューレを混ぜたホワイトチョコレートのクリームを絞った。「パッションフルーツにはさわやかな香りと酸味がある」(ペストリー料理長の金子浩さん)という。

「オペラ」にもパッションフルーツとライチリキュールのシロップを使用。金子さんは「伝統的なケーキであるオペラも、素材の組み合わせや構成を変えると新しい発見がある。そこがフランス菓子作りの魅力だと思っている」と話す。

〝ウマいもん〟の街・大阪との異色コラボも

パリ五輪と、2025年大阪・関西万博の開催地の食文化を組み合わせたのは、ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区)の「アフタヌーンティーセット~KANSAI×FRANCE~」(9月30日まで)。フランス版ショートケーキ「フレジェ」と一緒に、大阪名物のミックスジュースをアレンジしたシャーベットをのせたプリンアラモードも楽しめる。

広報担当の藤川春菜さんは「この夏に世界から注目される国、フランスには、伝統的なスイーツがたくさんある。〝ウマいもん〟を誇る関西・大阪との相性もよいだろうと考えて企画した」と語った。(竹中文)

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