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京都市役所本庁舎が登録有形文化財に 「関西建築の父」が監修

産経ニュース / 2024年11月22日 18時33分

京都市役所本庁舎。古都の風格を備えるシンボルとして親しまれる=京都市中京区

国の文化審議会は22日、京都市役所本庁舎(京都市中京区)や乃木神社本殿(同市伏見区)など、京都府内の11件を登録有形文化財(建造物)にするよう文部科学相に答申した。

京都市役所本庁舎は、市庁舎として古都の風格を備え、シンボルとなっている点などが評価された。「関西建築界の父」と呼ばれ、京都大本館・時計台などを設計した武田五一が監修し昭和2年に竣工(しゅんこう)した。6年にも改築があり、現在の本庁舎の全容が整った。鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建てで、現在も市庁舎として使われる。

ほぼ左右対称に両翼を伸ばし、中央と両端を突き出させて協調したネオ・バロック様式が特徴。中央の塔屋のタレット(小塔)は毛筆をかたどっており、エントランスホールにも葱花形のアーチが採用されるなど、西洋建築に東洋的なモチーフを取り入れている。令和3年8月に完了した庁舎整備では、屋上庭園などを新設した。松井孝治市長は「より多くの方に市役所への関心を高めていただくよう、さらなる利活用の促進に努めたい」とコメントした。

乃木神社は、明治天皇伏見桃山陵の麓にあり、明治天皇崩御に伴い自刃した陸軍大将、乃木希典(まれすけ)と靜子夫人をまつる。登録有形文化財になるのは本殿や拝殿、記念館など。いずれも大正5(1916)年に建築された。

本殿は銅板葺の入り母屋造りになっている。記念館は茅葺の石造りで、乃木が満州で司令部に用いた家屋を再現したと伝わる。

その他の登録有形文化財は以下の通り。井口家住宅主屋(京都市左京区)▽井口家住宅表門及び塀(同)▽向日庵(こうじつあん)(旧寿岳(じゅがく)家住宅)主屋(京都府向日市)▽向日庵門及び土留(同)▽柳町会議所(旧馬場家住宅主屋、京都府亀岡市)。(田中幸美)

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