9月2日は〝宝くじの敗者復活戦〟 ハズレ券がコメになるかも 9（く）2（じ）の日で

今年は品薄となったコメを応募する当選者が増えそうだ

「く（9）・じ（2）」の語呂合わせから定められた「宝くじの日」である2日、過去1年間の外れ券を対象にした「お楽しみ抽せん」が行われた。そんな宝くじの〝敗者復活戦〟の結果、当選番号は外れ券の下4桁「5172」番に決まった。賞品は5つの中から1つを選ぶことができるが、一部でコメの品薄が続く中、今年は「新潟県産と秋田県産のブランド米2種食べ比べセット」を選ぶ当選者が増えそうだ。

過去1年間のくじ対象

抽せんの対象は、令和5年9月1日から令和6年8月31日までに抽せんが行われた宝くじのハズレ券。具体的には、「全国自治宝くじ」（第966～973回、第975～1016、1018回）▷「東京都宝くじ」（第2569～2598回）▷「関東・中部・東北自治宝くじ」（第2631～2660回）▷「近畿宝くじ」（第2753～2782回）▷「西日本宝くじ」（第2439～2468回）▷「地域医療等振興自治宝くじ」（第426～430回）。

また、当選賞品はA賞「ブランド米2種食べ比べセット（1キロ×各1袋）」▷B賞「今治365毎日タオル　フェイスタオル」▷C賞「燕熟の技　プロスタイル　フライパン」▷D賞「颯　ステンレス断熱タンブラー」▷E賞「宝くじポイント（2000ポイント）。

賞品の応募方法は、宝くじ売り場や宝くじ公式サイトで９月中に発表される。

毎年１００億円規模が時効に

宝くじの日は、宝くじ当せん金の引き換えもれ防止を図ろうと、昭和42年にくじ（9・2）の語呂合わせによって設けられた。

ちなみに、最新の統計となる令和4年度の引き換えされていない「時効当選金」（4年4月～5年3月に販売された宝くじ対象）は99億円に上る。元年度は144億円、2年度は128億円、3年度は112億円と、令和になってから時効当選金は減少傾向にあるものの、依然、100億円規模の当選金が引き換えられていない状況が続く。

宝くじの当選金の時効は支払い開始日から1年以内に定められている。その期間に引き換えされなかった時効当選金は、時効成立後、それぞれの発売元（都道府県と指定都市）へ納付され、教育施設や道路、社会福祉施設の建設改修費や国際交流、文化振興、環境保全などの財源として幅広く活用される。