1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「水曜どうでしょう」サイコロ旅に元ネタあった? バズる昭和レトロな番組動画に本家絶賛

産経ニュース / 2024年10月16日 11時0分

サイコロを振るシーン(「水曜!いかがでしょう」から)

昭和のテレビ番組の「あるある」を緻密に再現したパロディー動画を作り続けている人がいる。フィルムエスト主宰のにしい=西井紘輝=さん(29)だ。人気バラエティー番組「水曜どうでしょう」の元ネタで、昭和43年に放送されたという設定の番組の完成度には、本家のディレクターも絶賛。SNS上でも大きな話題になるなど、昭和を知らない世代にも響く秘密とは。

昭和43年の番組「水曜!いかがでしょう」。浪曲師、虎沢広造とアナウンサーがサイコロを振り、出た目に応じて指示通りに旅に出る。最初に出たのは「急行桜島で東京駅から西鹿児島駅へ」。26時間かけて到着し、2度目のサイコロを振ると突然の幕切れが訪れる。当時の収録で使われていたフィルムを使い切ってしまったのだ-というのは、にしいさんが作った架空の番組の話。

俳優、大泉洋さんの出世作であるバラエティー番組「水曜どうでしょう」の初回放送にあった企画「サイコロ旅」の”元ネタ”という設定で作られた。モノクロで出演者たちの言い回しも古風だが、虎沢広造は上方浪曲界のホープ、真山隼人さん、アナウンサーはにしいさんが演じている。

鹿児島へ向かう客車は埼玉県内で個人が所有する古いもので、電車の揺れはカメラを揺らして再現した。古本屋で当時の時刻表を購入するなど時代考証を重ねた労作だ。

コラボレーションを持ちかけた本家のディレクター、嬉野雅道さんも「どこで見聞きしてきたのか、昭和40年頃のテレビアナウンサーの語り口を見事にしゃべくりで再現していることに驚いた」と絶賛する。

にしいさんは、神戸市出身。子供の頃から昔の映像が好きでよく見ていたという。大学卒業後は東京の映像制作会社に就職し、趣味で映像制作をしていた。

仕事柄、テレビ業界のことも知っているが、コンプライアンスへの意識が高まる一方、表現に難しさを感じることがある。そこで「昔の番組は面白いことをしようよ、という自由さがあり新鮮でした。それに憧れ再現してみたいな、と」。

“バブル期前夜のテレワーク”の様子を、当時の情報番組風に仕立てた動画を令和2年にツイッター(現X)で発表したところ、2万7千の「いいね」を獲得した。それをきっかけに、「今のできごと」を昔風に紹介する動画作りを続けている。

古風な番組フォーマットの中にしのばせてある、テレワークなどの「今の要素」。昭和を知らない若者たちからも反響がある背景について、「若者たちにはSFに近いのだと思います」と分析している。「これからも人々のコミュニケーションの道具となるものを作り続け、いろんな人に面白がってもらいたい」と止まらぬ動画愛を明かした。(正木利和)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください