青森県むつ市で防災アプリ開始 高齢者のスマホ購入補助で後押し 5年度で約半数が持たず
産経ニュース / 2025年2月8日 12時0分
青森県むつ市は災害時の情報伝達を迅速に行うためにスマートフォン向けの防災放送アプリ「コスモキャスト」の運用を始めた。全国瞬時警報システム(Jアラート)や津波情報などの緊急放送のほか、町内会単位のお知らせなども確認できるのが特徴で、市は市民の防災意識の醸成にも期待を寄せる。令和5年度のアンケートで65歳以上の約半数がスマホを持っていなかったという結果があり、補助制度などでスマホ普及を後押ししている。
同市では防災行政無線を活用して災害時の情報発信を行ってきたが、新たな伝達手段の構築として今年1月からコスモキャストの運用を始めた。
アプリで郵便番号を入力すると弾道ミサイル発射などを知らせるJアラートによる緊急情報のほか避難情報、津波情報といった災害時の緊急放送を受信する。アプリを閉じたりマナーモードにしていても自動で音声で流れることから聞き逃す心配はないという。
各町内会の催しや地域のイベント情報なども音声や文書で受信できることからコミュニティーの形成にも一役買うことが期待される。
緊急放送は赤色、それ以外は緑色のスピーカーの絵で表示される。受信した情報は過去10件分保存されるため、後から聞き直すことが可能だ。
スマホ補助金は最大3万2000円
こうしたデジタル化への取り組みを積極的に進めていく上で高齢者らを取り残さないことが重要になる。令和5年度のスマホに関するアンケート結果を踏まえ、市は65歳以上で初めてスマホ購入と回線契約した市民に3万2000円、従来の携帯電話からスマホに切り替えた人に2万円を補助している。スマホに慣れてない人のための講習会も年30数回開いている。
市情報・DX戦略課の担当者は「利便性を高めるためにも今後は各町内会で説明会を開くなどして防災アプリの普及活動に努めていきたい」と話している。(福田徳行)
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