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J1優勝争い左右しそうな試合日程 アジアも戦う広島と神戸、リーグ戦専念の町田

産経ニュース / 2024年9月17日 10時0分

サッカーJ1の優勝争いに、日程が大きく影響を与えそうだ。今季に残す公式戦は首位の町田がJ1だけなのに対し、2位の広島と3位の神戸はアジアの大会と並行して戦う。神戸は天皇杯も勝ち残っていて、日程的には最も厳しい。似た構図となった昨季は日程的に余裕のあった神戸が勝ち点を積み重ねて戴冠しているが、果たして今季の結末は…。

J1は全クラブが8~10試合を残し、優勝争いは勝ち点58の町田が首位に立ち、56の広島、55の神戸が続く。リーグ戦終盤に勝ち点差が残り試合数を上回ると逆転は難しくなるといわれ、49で4位の鹿島と48で5位のG大阪は苦しくなってきた。

カギを握りそうなのが、17~19日に開幕節が行われるアジア最高峰のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)と下位大会のアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)だ。J1上位では神戸がACLE、広島がACL2に出場。J1最終節の12月8日までに、両クラブは1次リーグ各6試合を戦う。また、神戸と鹿島、G大阪は、天皇杯の勝ち上がり次第で試合数が増える。

J1最終節までの公式戦は、町田がJ1のみの8試合で確定している。広島はJ1・8試合とACL2・6試合、神戸はJ1・8試合とACLE・6試合、天皇杯・1試合が確定し、天皇杯はさらに2試合増える可能性がある。鹿島とG大阪はともにJ1・9試合と天皇杯・1試合が確定し、天皇杯は勝ち上がり次第で鹿島が最多2試合、G大阪が最多1試合増の可能性がある。

神戸と横浜Mの優勝争いが終盤まで続いた昨季も、主にACLが影響を及ぼした。9月のACL開幕から12月のJ1最終節までの公式戦は、神戸がJ1のみの7試合だったのに対し、横浜MはJ1・7試合、ACL・5試合、ルヴァン杯・2試合の計14試合を戦った。

この間にJ1で積み上げた勝ち点は、6勝1分けの無敗で駆け抜けた神戸の19に対して4勝1分け2敗だった横浜Mは13。両クラブの最終的な勝ち点は神戸71、横浜M64で、勝ち点差7のほとんどはこの間に生じており、横浜Mは過密日程に泣いた形だ。

長距離移動を伴う上に対戦相手のレベルも高いアジアの大会で好成績を挙げながら、チームの総合力が問われる長丁場のJ1で勝ち点を積み重ねるのは難しい。ただ、戦う大会が多いのは強豪の証であり、宿命でもある。

本場の欧州では昨季、レアル・マドリードが欧州チャンピオンズリーグ(CL)とスペイン1部を制した。ACLEとJ1の両方で継続して好成績を収められるクラブが現れたときこそが、Jリーグが待ち望む国際的な知名度を誇る国産ビッグクラブの誕生といえるのかもしれない。(運動部 奥山次郎)

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