1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

阪神の「陽キャ」才木浩人は「まだ全開じゃない」、同僚が明かすファン投票1位の素顔

産経ニュース / 2024年7月3日 8時0分

お立ち台で阪神の中野拓夢(右)と笑顔をみせる才木浩人=6月9日、甲子園球場(根本成撮影)

プロ野球「マイナビオールスターゲーム2024」(23、24日)のファン投票で、阪神の8年目右腕、25歳の才木浩人が、セ・リーグの先発投手部門で初選出された。エースとしての階段を着実に上っている右腕の魅力は、成績だけにとどまらない。ヒーローインタビューでマイクを握ると、ファンをどっと沸かせるコメントを連発。その「陽キャ」(陽気なキャラクター)ぶりがファンの心をわしづかみにしている。

ヒーローインタビューが話題

才木は7月2日現在、リーグトップの8勝(2敗)をマーク。うち3試合が完封勝利で、防御率は1・11と安定した成績を残している。ファン投票のセの先発投手部門で断トツの45万1456票を獲得し、だれもが納得の選出となった。球宴について「三振とかホームランとか、勝負ができる場所。思いっ切り、まっすぐ勝負でいきたい」と意気込んだ。

今季はチームの先発陣の新しい柱として活躍。お立ち台に上がる試合が増え、その「陽キャ」ぶりがSNS(交流サイト)でも話題になり始めた。

5月12日のDeNA戦で1-0の完封勝利を飾り、ヒーローインタビューを受けた右腕は、開口一番「もうちょっと点取ってほしいですねー」と底抜けに明るく言ってのけ、スタンドを沸かせた。翌週の19日のヤクルト戦では打線の援護をもらって5勝目を挙げると、「そんなこと、言いましたっけ?」とにやり。

6月2日のロッテ戦で再び1-0の完封勝利を収め、チームの連敗を止めた右腕はヒーローインタビューで九回のピンチの場面を問われると「先頭、ヒット打たれて、オーマイガーって思ってましたけど…。ピンチになったときに、すごい拍手をもらえたんで、ウェーイと思いながら(投げました)」と沸かせる発言を連発。すっかり「陽キャ」ぶりが定着した。

「リアクションが面白い」

多くのファンの胸に、才木という投手の存在が深く刻み込まれたのは、2022年7月3日の中日戦だったかもしれない。20年オフの右肘内側側副靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)から育成契約も経て、1148日ぶりに戻った1軍のマウンドで5回を5安打無失点に抑え、約3年ぶりの白星を挙げた。

ヒーローインタビューでは「3年間リハビリで手術もあって、本当にすごくしんどかったんですけど」と語り始めると、涙が込み上げてきた。何度も顔をぬぐいながら「ずっと支えてくれていた人たちのおかげで今ここにまた戻ってこれたので、感謝の気持ちしかないです」と振り返ると、惜しみない拍手が送られた。

それから2年。すっかり「陽キャ」がおなじみとなった右腕に、阪神ファン歴40年以上という大阪府寝屋川市の自営業の男性(52)も「ヒーローインタビューには必ず出てきてほしい」と期待。「リアクションが面白い。他の選手だと遠慮して言えないことも、才木投手はまったく嫌みがない」とくぎ付けだ。

ロッカールームでも陽気

チームメートもグラウンド外での才木の明るいキャラクターを証言する。同じ兵庫県出身で同学年、普段から仲の良い村上頌樹(しょうき)は「ロッカールームでも、誰に対しても、あんな感じ。(お立ち台では)まだ、抑えてる方。全開じゃない。ふざけた感じで『ウェーイ』とかも言ってます」と話す。才木が先発登板予定だった6月23日のDeNA戦が降雨中止となった際には「試合できるって! 行こうぜ!」とナインに明るく話しかけていたという。

同期入団の浜地真澄は「あのヒーローインタビューはやろうと思っても、なかなかできない」と笑う一方、リハビリに励む姿を近くで見てきただけに「ずっと練習して努力している。自分に対してストイック。リスペクトはずっとある」とも口にした。

才木によると、ヒーローインタビューでの発言は「そのまま(言葉が口をついて)出てきた」そうだ。オールスターでもマウンドでの雄姿はもちろん、コメントに期待しているファンも多いに違いない。「その機会があれば? 直感で!」と右腕。さて、次はどんな発言が飛び出すだろうか。(嶋田知加子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください