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「昨季以上の結果出す」 新シーズンも注目を集めそうな町田、積極補強で包囲網に対抗

産経ニュース / 2025年1月29日 10時0分

サッカーJ1の町田が、2月開幕の新シーズンでも注目を集めそうだ。初めてJ1に参戦した昨季に3位の好成績を残しても満足せず、オフに積極的な補強を進めて選手層は厚みを増した。一方、町田に対する認識を新参者から強豪へと改めてくる他クラブのマークは厳しくなり、シーズン後半にはアジアの大会と並行して戦う過密日程も待つ。目標をタイトル獲得に置いて臨む2025年は、町田から目が離せそうにない。

目標はタイトル獲得

1月8日に東京都町田市内にサポーターを集めて行われた新体制発表で、黒田剛監督が高々と宣言した。「J1、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)などのカップ戦で何かのタイトルを必ず取る。大きな夢をみて希望を持って戦いたい」。期待感を膨らませるサポーターからは盛大な拍手がわき起こった。

昨季、J1最終節まで優勝の可能性を残した奮闘はJリーグ最大のトピックだった。総得点54はリーグ6位で総失点34は同1位。目を引いたのは激しく体を寄せる高強度の守備で、攻撃も最前線へのシンプルなロングボールや両サイドからの積極的な仕掛け、練り込まれたセットプレーなどが印象的だった。

シーズン後も精力的に動いた。サイドアタッカーの藤本一輝や右サイドバックの鈴木準弥らが移籍したものの、主力のほとんどは残留。新たに福岡から前寛之、横浜Mから西村拓真、神戸から菊池流帆、札幌から岡村大八、FC東京から中村帆高といった実績のある実力者を獲得した。選手層は厚くなっており、全大会でタイトルを狙うクラブの野心がみなぎる。

立ちはだかる壁は高くなる。町田は他クラブからタイトルを争うライバルと受け止められ、その兆候は昨季からみえていた。昨季を前後半に分けると、前半の19試合は12勝3分け4敗の勝ち点39だったのに対し、後半の19試合は7勝6分け6敗の勝ち点27と失速している。町田が極端に調子を落としたわけではなく、町田に対する対戦相手の姿勢の変化が最大の理由だったと思われる。

厳しくなるマーク

J1に初めて挑戦した昨季序盤。言葉は悪いが、町田は他クラブになめられていたのは否めない。もちろん、各クラブと選手が全試合に持てる力のすべてをぶつけていたのは、いうまでもない。それでも心にわずかな隙があって勝負どころで最善のプレーを出せないのは、サッカーだけではなくすべての競技で起こり得る。

町田自身が身をもって経験している。昨年6月12日に行われた天皇杯2回戦で、町田は筑波大にPK戦の末に番狂わせを許してしまった。対戦時に国内最高峰リーグで首位に立っていても、大学生チームに不覚を取る。日程との兼ね合いなどからメンバーを落としていたとはいえ、心身ともに充実していなければ思わぬ落とし穴にはまりかねない。

町田に慢心はなく、満足もしていない。新体制発表で上田武蔵代表取締役COO(最高執行責任者)は「勝利への貪欲な姿勢を高める」と誓い、黒田監督は「昨季以上の結果を出す」と闘志を燃やした。昨季とは全く異なる戦いに挑む町田の1年に、サッカーファンの多くが注目している。(奥山次郎)

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