社員同士の会食で交際費を虚偽申請 朝日放送テレビ取締役が辞任へ

朝日放送テレビ（大阪市）は28日、社内ルールに反して交際費を不正に使用していたとして、清水厚志取締役が31日付で辞任すると発表した。28日に開いた臨時取締役会で、辞任の申し出を了承した。

同社によると、清水氏は昨年4月以降、実際には社員同士の会食だったにもかかわらず、社外関係者が出席していたと偽って計39件の交際費約116万円を申請していた。同社はそれ以前についても不正申請がなかったかを調べている。

11月に社内から指摘があり発覚した。清水氏は「社員とのコミュニケーションを深める目的だった」と話し、不正申請した交際費は弁済する意向を示しているという。

同社は「高い倫理観をもって業務を遂行すべきメディア企業において、その先頭に立つべき取締役としてあるまじき行為であり、心よりおわび申し上げます」などとするコメントを発表した。