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衣装行列で「紫式部の旅」再現 滋賀など3府県で10月、紫式部役など募集

産経ニュース / 2024年7月8日 18時11分

『源氏物語』の作者、紫式部が996年、父・藤原為時(ためとき)の赴任に同行し、京都から滋賀を経由し越前国府(福井)まで移動した旅を当時の衣装行列で再現するイベント「紫式部の旅」が今年10月、3府県で開催される。紫式部プロジェクト推進協議会(福井県越前市ブランド戦略課)などが企画。大津市の会場では行列の役柄への参加者36人を募集する。長めのせりふが言える宮中女性の衣装「袿(うちき)」姿の紫式部役(女性1人)などが含まれる。

担当者は「当時実際に通った道をたどり、紫式部が目にした景色を眺め、思いをはせてほしい」と話している。

NHK大河ドラマ「光る君へ」の放送で紫式部ゆかりの地に注目が集まる中、協議会などが企画。期間は10月18~20日だが3日間通しての参加はなく、京都府宇治市(18日午前)、大津市(18日午後)、福井県内(19、20日)に3区分し、45役柄、計114人を募集する。

大津市の場合、午前10時に石山観光会館(同市石山寺)に集合。紫式部が参籠(さんろう)中に『源氏物語』を起筆したという石山寺境内で行列があり、寺参詣や琵琶湖畔の船出の儀などの儀式を予定している。午後5時に解散予定。

募集するのは紫式部役以外にも、長めのせりふが言える狩衣(かりぎぬ)衣装の為時役(男性1人)や、短めのせりふが言える狩衣衣装の目代(為時の秘書)役(男性1人)、壺装束(つぼしょうぞく)衣装の侍女役(女性6人、1人はせりふあり)などがある。

参加無料。ただし行列当日の集合場所までの交通費や、参加者決定後の説明会、衣装合わせ、リハーサル会場への旅費は各自負担。会場は越前市と、宇治市または大津市で、3回程度を予定している。参加者には、当日入りできない場合は前泊を依頼している。宿泊場所の手配、宿泊費は事務局が負担する。

協議会ホームページの専用応募フォームから応募する。募集は8月20日まで。

同役柄に複数の応募があった場合、協議会で審査し決定する。問い合わせは協議会(0778・22・3016)。

■CF、目標超える902万円

紫式部が父・藤原為時と共に京都から福井の越前国府へ赴いた「越前下向」の旅をたどるイベントは、ちょうど千年後の節目にあたる平成8(1996)年にも実施された。この時の行列は、参加者のせりふを昔の言葉にして再現した。

今回の行列は、陰陽師(おんみょうじ)による占いや国境の儀などを学識者による時代考証のもとで再現するが、せりふは大河ドラマと同様、現代語にするという。

企画した紫式部プロジェクト推進協議会の事務局がある福井県越前市では、イベント費を昨年12月~今年3月にクラウドファンディング(CF)で募集。目標の500万円を超える902万円が集まった。警備費や衣装のリース代などに充てられる予定。

市ブランド戦略課文化県都推進室の奥谷博之室長は「不安と危険に満ちた旅の一方、広大な琵琶湖や敦賀の海など数多くの美しい景色にも出会えた行列を実体験することで、紫式部の旅を身近に感じてもらえたら」と話している。

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