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下請けに無償でデザインやり直し2万4千回求める 下請法違反で印刷大手に全国初勧告

産経ニュース / 2024年6月19日 18時46分

下請け業者に食品容器ラベルなどのデザインのやり直しを無償で依頼したのは下請法違反(不当なやり直し)に当たるとして、公正取引委員会は19日、大阪市天王寺区の印刷大手「大阪シーリング印刷」に再発防止などを求める勧告を行った。不当なやり直し行為に対する勧告は全国初。下請けの大半は個人事業主のデザイナーで、修正回数は1年半の間に2万4600回に上った。

公取委によると、令和4年4月から5年10月、下請け36事業者に対し、ラベルやパッケージのデザインのやり直しを無償で行うよう求めていた。

修正回数は1点あたり1~3回が多く、最多は15回。事業者別では2649回が最も多かった。修正は発注元の求めに応じたもので、色の変更など部分的だった。同社は指摘を受けて、すでにデザイナーらに修正費用として計984万円を支払ったという。

同社によると、こうした無償でのやり直し依頼は平成13年7月から続けていた。松口正社長は「勧告を重く受け止めており、真摯(しんし)に再発防止に努めてまいります」とのコメントを出した。同社は昭和2年創業。1月の決算では売上高がシール業界1位となる約955億円となった。

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