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「殺すつもりなかった」小4女児殺人未遂事件で逮捕の勝田容疑者

産経ニュース / 2024年11月7日 19時25分

兵庫県たつの市で平成18年、小学4年の女児を刃物で刺し、重傷を負わせたとして、兵庫県警は7日、殺人未遂容疑で、別の女児殺害事件で無期懲役が確定し、服役していた勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)を逮捕した。県警によると「女の子を刃物で刺したことに間違いない」と行為について認める一方、「殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。

捜査関係者によると、勝田容疑者は服役中の任意聴取に対し、同県加古川市で平成19年10月、小学2年の鵜瀬(うのせ)柚希さん=当時(7)=が刺殺された事件への関与も示唆。今後慎重に裏付け捜査を進めるとみられる。

逮捕容疑は18年9月28日午後6時20分ごろ、たつの市新宮町新宮の路上で、学習塾から帰宅途中だった小学4年の女児=当時(9)=の胸や腹を複数回、刃物のようなもので刺し、殺害しようとしたとしている。

女児は内臓を損傷し、全治2カ月の重傷を負った。現場周辺の防犯カメラにはリュックサックを背負った不審な人物が立ち去る姿が写っていた。

県警は今年5月以降、服役中の刑務所で勝田容疑者を繰り返し聴取。当初は否認していたが、その後関与を認め、事件時の状況を具体的に供述した。女児の負傷部位などからうかがえる犯行態様と勝田容疑者の説明に矛盾がなく、防犯カメラ映像の男の体格とも整合すると判断、事件発生から18年を経て逮捕に踏み切った。

勝田容疑者は、同県姫路市で起きた平成27年の女子中学生殺人未遂事件で実刑判決を受けた。服役中の30年、岡山県津山市で16年に小学3年の女児=当時(9)=が刺殺された事件で逮捕され、令和4年に岡山地裁が無期懲役判決を言い渡し、翌年確定した。

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