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「賛成するしか…」 兵庫・斎藤知事、辞職か解散か 不信任決議案可決へ

産経ニュース / 2024年9月19日 12時8分

兵庫県の斎藤元彦知事に対する不信任決議案が提出される県議会9月定例会が19日、開会した。不信任案は補正予算案を審議した後、午後に全会派で共同提出し可決される見通し。知事がこれを受けて議会の解散を決めれば、都道府県では初めてとなる。「これほど先の予定が見えない議会は初めてだ」。県政史上に残るであろう一日に、県議らは緊張した面持ちで臨んだ。

この日午前10時ごろ、登庁した斎藤氏は報道陣の取材を受け、「文書問題で今の状況になっていること、県民、関係者の皆さんに改めておわび申し上げたい」として神妙な表情で頭を下げた。その上で、「まずは今日の議会でしっかり補正予算を成立させたい」とし、「不信任決議案についてはその結果をみて判断していく」と述べた。

午前11時ごろから始まった本会議では、冒頭で補正予算など県が提出した議案の提案理由を説明。その中でも、「多くの県民の皆さまにご心配をおかけしてること、改めて心よりおわびを申し上げる」と陳謝。就任以来、兵庫の未来のために何が大切なのかを常に考えてきたとし、「私の言動や県の対応に対して厳しいご指摘をいただいている。反省すべき点、改めるべき点をしっかりと受け止め、日々の仕事に生かしていく」と強調した。

補正予算案は常任委員会などを挟み、午後に可決される見通しで、その後不信任案の審議に移る予定。不信任案の可決には、3分の2以上の議員が出席し、そのうち4分の3以上の賛成が必要。県議会では議長を含む全86議員が出席した場合、65人が可決ラインとなる。

不信任案は全5会派と全無所属議員の共同提出となる予定で、全会一致での可決が見込まれる。可決した場合、斎藤氏には辞職や10日以内の議会解散の選択肢があり、辞職や解散をしない場合は失職する。

本会議前、自民の県議は財政改革といった斎藤氏の取り組みを一定評価しつつ、「県政の混乱は事実。県民のことを考えたら賛成するしかない」と緊張した表情。一方、別の県議は選挙が行われることも念頭に、「こうなる前に事態を収束させてほしかった。これからどうなるのか」と不安を漏らした。

さらに、別の県議は「来年度予算をちゃんとした信任を得た知事の下でやっていかないと県民生活に直結する」と指摘。「職員も問題への対応で大変な負担を感じており、一刻も早く辞めてもらわないと前に進まない」と話した。

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