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「AIにない温かさに価値」京都府警が似顔絵講習会

産経ニュース / 2024年10月22日 12時26分

捜査などに用いる似顔絵作成の技能向上を目的に、京都府警は府警本部(上京区)で似顔絵講習会を行い、各署の生活安全課などに所属する希望者約50人が参加した。京都市立芸術大美術学部の飯田真人教授が似顔絵の基礎を指導し、署員らは熱心に聞き入っていた。

鑑識課によると令和5年の1年間で、性犯罪や特殊詐欺などの事件に絡み計139件の似顔絵が作られた。今年4月には似顔絵を基に防犯カメラの捜査を進め、住居侵入事件の容疑者逮捕につながったケースもある。

講習会では、警察官役が目撃者役を聴取しながら、似顔絵を30分程度で作成。飯田教授は「被害者や目撃者の気持ちに寄り添いながら描くと、お互いが一致していく感覚がある。AI(人工知能)には出せない手書きの曖昧さや温かさに似顔絵の価値があるのでは」と話した。

参加した府警中京署の三井茉優(まひろ)巡査(20)は「相手の言葉を頼りに特徴をつかみ、何もないところから描くのが難しかった。練習を重ねて将来的に鑑識課に進みたい」と意欲を見せた。(森天音)

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