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相次ぐ宿泊キャンセル、高知は損失1.4億円超 南海トラフ臨時情報「書き入れ時に痛手」

産経ニュース / 2024年8月15日 13時55分

気象庁が初めて発表した南海トラフ地震の臨時情報(巨大地震注意)は、15日午後5時で「特別な注意の呼びかけ」が終了する。8日の発表以降、大きな異常現象はなかったが、盆休みシーズンに相次ぐキャンセルに見舞われた宿泊施設は複雑な思いを抱えている。

太平洋に面し、甚大な津波被害が想定される高知県内の旅館やホテルなどでつくる「高知県旅館ホテル生活衛生同業組合」は、臨時情報による影響について加盟約190施設にアンケートを実施。回答があった計70施設では、9~18日の10日間で計9456人分の宿泊予約が取り消され、売り上げが約1億4300万円減少したという。

「書き入れ時に残念だが、自然災害なので仕方がない」。四国最南端の足摺岬にある「足摺国際ホテル」(高知県土佐清水市)の担当者は肩を落とした。

臨時情報の発表後、予約客からキャンセルの電話が殺到。8月末までに約300人がキャンセルし、約600万円の売り上げが消えた。担当者は「10~11月の行楽シーズンは、団体客の予約が多い。それまでには落ち着いてほしい」とした。

一方、高知市中心部にある老舗旅館「三翠園(さんすいえん)」は8~14日の間だけで700人超がキャンセルし、1千万円以上の損失が出た。8月はもともと観光客や帰省客で連日、満室状態だったといい、担当者は「想定以上に多くキャンセルが出てしまい、痛手だ」と話す。旅館では、地震が発生した際の宿泊客の避難誘導を改めて確認したという。

新型コロナウイルスで遠のいた客足が、ようやく回復したばかり。担当者は「『南海トラフ地震』という言葉にお客さまが恐怖感を抱くのはよく分かる。そのイメージを早く払拭できればいいが」と話した。

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