災害時の情報収集はラジオに強み 巨大地震への備え、何が必要か 南海トラフ「臨時情報」
産経ニュース / 2024年8月8日 22時49分
宮崎県沖の日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が8日午後4時43分ごろに発生したことを受け、気象庁は「南海トラフ地震の発生可能性が平常時に比べ相対的に高まっている」として特に1週間程度は強い注意を促す臨時情報を出した。想定の最大規模の地震が発生した場合、強い揺れに加えて太平洋岸の広範囲が津波に襲われる可能性がある。災害時の混乱の中ではラジオが大きな強みを発揮するため、水や食料などに加えて予備バッテリーの準備も呼びかけている。
今回の臨時情報は、日頃からの地震の備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できるよう準備を求める「巨大地震注意」。さらに警戒レベルが高い「巨大地震警戒」に記された事前避難までは求めていない。地震発生から2時間余りが過ぎた午後7時15分に発表された。
国が広く呼びかける備えは、家族との連絡手段を決める▽家具を固定する▽食料や水、常備薬などが入った非常用持ち出し袋を準備する▽避難場所や経路の確認する-ことなど。
また、災害時には情報収集の面でラジオが強みを発揮する。災害が差し迫ったり発生したりしたとき、ラジオを利用すれば、情報を聴きながら避難行動が取れる。消費電力の少ないメディアでもあり、携帯型のラジオは乾電池で長時間動き、手回し充電できるタイプもある。
ラジオにはインターネット経由で聴ける「radiko(ラジコ)」というサービスがある。音はクリアで、スマートフォンでも聴けるなど利便性は高い。ただ、停電などによりネット環境が寸断されれば受信できなくなる上、バッテリーの残量や、電波放送とタイムラグがあることに留意が必要とされている。
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