別の金融機関からも５億円融資枠詐取 老舗医療機器会社の元社長ら容疑で再逮捕

粉飾決算で金融機関から融資枠をだまし取ったとして医療機器販売会社「白井松器械」（大阪市中央区）の元社長ら２人が逮捕された事件で、大阪府警は２６日、別の金融機関からも同様の手口で計５億円の融資枠をだまし取ったとして、２人を詐欺容疑で再逮捕した。

再逮捕されたのは、同社元社長の弘野俊彦被告（６２）＝詐欺罪で起訴＝と、財務経理担当だった元専務、羽田同徳（とものり）被告（６８）＝同。

再逮捕容疑は共謀し令和４年１２月～５年３月、債務超過を隠し、架空の売り上げを計上するなど粉飾した決算報告書を大阪市内の金融機関に提出。３億円の融資枠の契約を更新し、さらに別枠で２億円の融資契約を締結させたとしている。

同社は経営状況の悪化から２０年以上粉飾決算を続けていたとみられ、府警は融資金を他の金融機関への返済に充てていたとみて調べている。