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安土城、今年度の発掘調査始まる 天主台の形解明へ

産経ニュース / 2024年8月1日 19時0分

織田信長が天下統一の拠点として築いた安土城跡(滋賀県近江八幡市、東近江市)で、5層7階とされる豪華絢爛(けんらん)な天主を支えた天主台の今年度の発掘調査が1日、始まった。県が昨年度から20年計画で開始した「令和の大調査」の2年目。天主台の形が明確になることが期待される。調査は12月下旬まで。

昭和、平成に続く令和の大調査に乗り出した昨年度の調査(昨年10月~今年3月)では、天主台東側の石垣を人為的に崩したような形跡が見つかった。

安土城は、信長が明智光秀に討たれた本能寺の変(1582年)の3年後に廃城となっており、県は、織田家に代わり政権を奪取した豊臣家が廃城を視覚的に示すため意図的に行った「破城」の可能性があると発表している。

今年度の調査区は、昨年度調査区の両隣2区画の計456平方メートル。天主台の東側、北東側の斜面とその下の平らな面を調査する。

天主台は上部が崩れているため正確な形が分かっておらず、八角形とも七角形とも推察されている。今回の調査では、このうち2角の石垣が見つかる可能性があり、全体的な形の解明が期待される。

また、昨年度の調査では天主台東側の平らな面で、建物の一部と考えられる礎石8基を確認。礎石には高温にさらされた被熱痕があり、天主と同時に焼亡したと推定されるが、今年度の調査はその建物の詳細を解明する狙いもある。

この日は3人の作業員が手作業で表土を削っていった。調査区は天主が焼き崩れたとされる北東側を含んでおり、担当する県文化財保護課の岩橋隆浩主幹は「なかなか期待通りにはいかないが、金具などが見つかれば天主の構造を知る重要な手がかりになる」と話していた。

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