反戦反核団体、広島市の過料命令に「ふざけんな」 原爆の日・式典開催中も抗議活動を継続
産経ニュース / 2024年8月6日 8時37分
「原爆の日」の6日。広島市の平和記念公園では午前8時から記念式典が開かれたが、公園内の規制強化に反発する「反戦・反核団体」が夜明け前から抗議活動を続けた。再三にわたる退去要請に従わないため、市は団体に対し、条例に基づく過料を命じたが、団体側は「ふざけんな」と反発を強めた。
団体は毎年、原爆ドーム周辺で拡声器を用いた大規模集会を開いてきた「8・6ヒロシマ大行動実行委員会(大行動)」。過激派・中核派の活動家も関わっているとされる。同日未明から「中国侵略戦争反対」「改憲戦争阻止」などと書かれたプラカードやのぼりを掲げた数百人が集まり、ヘルメットをかぶる人の姿もあった。
市は昨年まで、式典会場周辺のみで入場規制や手荷物検査を実施していたが、今年は対象を公園全域に拡大。午前5時に公園利用者をいったん外に出し、6時半から手荷物検査を経て公園内に入れるようにする方針だった。
しかし、前日夜から原爆ドーム前で座り込みを続けてきた大行動のメンバーは、市職員が午前5時前から公園外への移動を要請しても拒否。腕を組みながら「集会弾圧を許さないぞ」「帰れ、帰れ」などとシュプレヒコールし、公園内には怒号が響きわたった。大行動と対峙するように広島県警の機動隊員が並び、一帯は緊張感に包まれた。
公園の管理者でもある市は、迷惑行為を禁じる公園条例に違反すると判断。過料5万円を命じ、関連文書を大行動のメンバーに手渡したが、受け取った男性は「過料5万円、ふざけんな」と叫び声をあげた。
その後も、市職員や機動隊が繰り返し集会の中止や公園外への移動を命じたが、座り込みを継続。記念式典が始まる午前8時直前に、一部はデモ活動をするために公園外へ移動したが、多くは公園内にとどまり続けた。
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