貯水施設で「バーンと音が」と爆発、付近の窓ガラスも割れる 大阪で４人軽傷、ガス発生か

大阪市消防局によると、12日午後０時10分ごろ、大阪市西区北堀江の貯水施設「長堀抽水所」で、通行人から「爆発した」と１１９番があった。大阪府警西署などによると、施設で作業をしていた30代男性２人と40代男性２人が負傷したが、いずれも軽傷という。

施設を管理する大阪市によると、当時現場では、雨水を下水処理場に送水するポンプの試運転を実施。その際に生活排水などの汚水に含まれる何らかの物質が原因でガスが発生し、爆発した可能性もあるといい、警察や消防が詳しい状況を調べている。

施設向かいのマンションに住む男性(66)は「１回目に振動と車がマンションに衝突したような音があってベランダに出た。それから２分後にバーンという音が聞こえ、向かいの建物から黒い煙が出ていた」と証言。爆発による衝撃で部屋のベランダの柵のガラスが割れたとみられ、「何かが飛んできたのかも。もし爆発の時に外にいたらガラスが刺さっていたかもしれない」と話した。

同市によると、抽水所は雨水をためて、下水処理場に送水する施設で、令和４年度に供用を開始した。

現場は大阪メトロ千日前線西長堀駅から西に約３５０㍍。