「万博は好機、経済復権果たす」関西同友会次期代表幹事に内定の日生副社長・三笠裕司氏
産経ニュース / 2024年12月11日 21時59分
関西経済同友会は11日、来年5月に代表幹事の任期を終えるパナソニックホールディングス副社長の宮部義幸氏(67)の後任に、日本生命保険副社長の三笠裕司氏(61)の就任が内定したと正式に発表した。同月の理事会で正式に選任される。
永井代表幹事とコンビ
代表幹事は2人体制で、任期は1年だが2期2年務めるのが慣例。三笠氏は就任2年目を迎える大林組副社長の永井靖二代表幹事(66)とコンビを組み、関西経済の活性化や2025年大阪・関西万博の成功に向けた提言や活動を行う。
日生から代表幹事に就任するのは、20、21両年度に務めた古市健副会長(当時)以来となる。
三笠氏は京都大法学部を卒業し、1986年に日生に入社。専務執行役員などを経て2022年3月、副社長に就いた。
◇
「2025年大阪・関西万博は経済発展につなげるチャンス。関西経済の復権をぜひ果たしたい」。三笠氏は次期代表幹事への就任内定の発表会見で力強く語った。
関西経済は地位の低下が指摘されて久しく、関西を拠点とする大手企業は相次いで本社機能を東京に移している。それでも関西への注目が高まる万博を機に浮上する期待があるとし、健康・医療やエネルギーなどの領域で人材育成の議論を進めることに意欲を示した。
経営手腕と求心力
関西経済同友会では教育問題委員会の委員長を務め、経済発展を担う人づくりに向けて、企業や大学が果たすべき役割について提言してきた。
現代表幹事の宮部義幸氏は、後任に指名した理由について「経営手腕に加え、同友会での経験や取り組みがメンバーの求心力を得るには最適だと考えた」と明かした。
大阪府高槻市出身。趣味は散策しながら写真を撮ることという。自身を「非常に計画的な人間」と分析し、好きな言葉として「無為自然」を挙げる。「物事を深く考えて悩まないでいいように過ごしたい」と語り、場を和ませた。(井上浩平)
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