1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

小林製薬、会長辞任の小林一雅氏に月額報酬200万円 異例の処遇、経営刷新に疑問符

産経ニュース / 2024年7月25日 19時15分

小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」成分のサプリメントを巡る健康被害問題を受け、23日付で会長を辞任し、特別顧問に就任した小林一雅氏が月200万円の報酬を受け取ることが25日、分かった。社長を8月8日付で辞任する長男の章浩氏とともに人命にかかわる不祥事の責任が問われている立場としては、異例の処遇。経営刷新に疑問符がつき、消費者から厳しい目が向けられそうだ。

同社の通常の顧問契約は2年で月50万円。特別顧問の一雅氏には3年任期で月200万円が支払われる。同社は取材に対し、特別顧問就任について「再建に向け、知見と経験を生かすことが有用と判断」と理由を説明していた。

同社は23日の臨時取締役会で、健康被害の拡大や対応の遅れなどに対する経営責任を明確にするため、章浩氏と一雅氏の辞任を決定。役員報酬について、章浩氏は今年1~6月の月額報酬の50%、専務から社長に就任する山根聡氏は同40%を自主返上する一方、取締役を退く一雅氏の報酬については発表がなかった。

同社は同日、外部の弁護士による事実検証委員会の調査報告書を公表。この報告を踏まえた取締役会の総括文書は、章浩氏については「危機対応でのリーダーシップを発揮できず、結果として行政報告や公表の遅れを招いた」とし、一雅氏についても「代表取締役会長としての職責は重い」と指摘していた。

関西大の亀井克之教授(リスクマネジメント論)は「創業家で経営手腕を振るった一雅氏が会長を辞したのは相当な事態。報酬について批判が集まったとしても、(これ以上の厳しい処分は難しく)これが同族経営の現状だろう」と指摘する。(清水更沙)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください